今シーズンは、できるだけ日本人所属クラブのスタジアムへ行き、微力ながらブログに記事をアップしようと決めて、今週訪れたのは、泣く子も黙るフォルクスワーゲンが本拠を構える企業城下町ヴォルフスブルク。2007/2008シーズンのブンデスリーガを制したゲームを観戦して以来、2回目の訪問。途中、ツェレという街に寄ってきた為、少し時間は要したが、寄り道せずに行くとハンブルクから電車で約2時間。アウトバーンを使えば、車でも2時間で行くことができる。
ヴォルフスブルクは、フォルクスワーゲンの資金力にモノを言わせ、1997/1998シーズンに初めて1部に昇格した新興チーム。2007/2008シーズンより名将マガトが監督に就任し、その年UEFAカップ出場権を獲得し、翌2008/2009シーズンにブンデスリーガの優勝という形で初タイトル。有終の美を飾る形で契約満了となったマガトがシャルケの復活に寄与する一方、なかなかパッとしない状況が続き、いつのまにか今シーズンの降格戦線に突入し、危険信号が灯ったところ、リーグ戦での不振によりマガトがシャルケを解任されたと同時に呼び戻し、今に至る。個人的には、長谷部云々を抜きとすると、さっさと2部に落ちて、HSVのレジェンド、マガトを解放して欲しいものであるが。
奇しくも、この日の相手となったのはザンクトパウリ。前述のように、ハンブルクから近く、普段ホームゲームのチケットが獲りづらいこともあり、大量のサポーターを動員し、電車で街で、朝から騒ぎ倒しチームを鼓舞し、颯爽と帰る。ちなみに、ヴォルフスブルクへ向かう電車の中から帰宅して家に着くまで、どれだけのサポーターのあの「ザン、パウリー」という雄叫びを耳にしたことか。この日は、ヴォルフスブルクと同じニーダーザクセン州にあるハノーファーとHSVのゲームがハンブルクで行われた為、あらゆるところでビールを抱えた4チームのサポーターを見掛けた。これこそ、ブンデス・リーガ、土曜15時半試合開始の醍醐味、というのが私の持論。詳細は割愛。
ということで、我らがキャプテン長谷部であるが、今シーズンは常時スタメンという状況では無く、チーム状態等、色々と難しい状況にあるのは想像に容易いが、確固たる信頼を得るマガトが監督に復帰して以降、スタメンの地位を確立しつつある様。この日もスタメン、後半途中でイエローを貰った後、即交代となったが、まーいつも通りの可も無く不可も無くといった絶妙のパフォーマンス。ワン、ツーで飛び出した惜しいシュートが1本あったが、サポーターからの声援でも分かるように既にチームの中心として無くてはならない存在となっているのが、現地で見ていて分かる。ちなみに、長谷部が渡独したのが2008年1月、自分が渡独したのと同じなので、勝手に同期としてシンパシーを感じているのであるが、ドイツに来てから3年チョイでいつの間にか代表のキャプテンまで登り詰めてしまった。マイスター・シャーレを獲った頃から言っていたが、ドイツに留まること無く、さらに大きく羽ばたいて行って欲しいものである。香川なんかに負けるな!
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