FTなどでも、Abenomics とふつうに表記されているが、そもそもアベノミクスとは何なのか?
大前研一さんは文中で、大胆な金融緩和やインフレターゲットなどによってデフレ脱却を目指す財政金融政策「アベノミクス」とし、経済評論家の山崎元さんは、アベノミクスを、1)2%(以上)のインフレ目標設定、2)日銀による金融緩和拡大、3)公共事業による需要追加、の三つの経済政策のパッケージだ、[1]としている。
安倍首相自ら口にしたことは一度もないようだが、アベノミクスとは要は(滅茶苦茶あいまいだが、)安倍政権の経済政策と理解しておけば良さそうだ。
そうなると何のためのアベノミクスか?という疑問が沸いてくる。
文中でも指摘されているが、そもそも「強い日本」とは何なのか?
2年前、大前さんが警告した互いに関連した「四つの地雷」(ヨーロッパの国家債務危機、リーマンショック以降低迷長引くアメリカ経済とドル危機、中国のハイパーバブル、そして日本のギネス級の債務問題。)は、「生命維持装置」が機能して爆発しないだけで根本的な問題は何も変わっていない、[2]という認識のようだ。(やはり)
株高はもちろん、ある程度の円安も個人的には歓迎だが、財政再建はどうするのか?とりあえず、夏の参院選までは目に見える結果を追っていくのだろう。
[1]「アベノミクス」を評価する8つのポイント 山崎元が読む安倍新政権の実力 東洋経済ONLINE (2012年12月21日)
[2]日本経済好転せず、アベノミクスは古すぎる 大前研一の日本のカラクリ PRESIDENT 2013年2月4日号
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