残念ながら30代だが。
20代で知っておきたいお金のこと
岡村 聡
基本的に投資に関する本は読まないようにしているが、著者の経歴[1]が気になったので。
「5000万円」、
この数字が何かわかるだろうか?
これは君たち20代が、
親世代(60代)と比較したときに、
お金について背負っているハンディだ。
5000万円という具体的な数字は、初めて知ったのだが、現在60歳以上の人は、国に支払った金額(税金や年金、健康保険料など)を平均で約4000万円上回る利益を、年金や医療保険、政府サービスという形で受ける一方、今20代の人は、支払った金額を約1000万円下回る分のサービスしか受け取れない。ソースは平成17年度の内閣府の年収財政経済報告ということで、どうやら既に国が公言しており、さらに単純に夫婦2人で1億円となる計算らしい。
ということで、自分にとって余り目新しいものは無いが、投資あるいはお金に関する入門書としては素晴らしく、改めて得るものもあったので、以下メモ的に羅列。
●世代別にどれくらい貯金があるのか?を示す、世代別の金融資産保有額は、20代250万円、30代460万円、40代770万円、50代1090万円が何れも「平均値」で、筆者がこちらで考えるべきとする「中央値」では、20代100万円、30代200万円、40代380万円、50代550万円。ソースは、金融広報中央委員会の家計の金融資産に関する世論調査。
●理想の家計プロモーションとして、「固定費」30、「変動費」30、「教育費」20、「自己投資」20。金額はアバウトで良いので、毎月、月末にレシート(クレジットカード)を集計し、手取りの範囲内か?何にどれだけお金を使っているか把握する。これからの時代に必須の3大ビジネススキルとして、英語、ITスキル、プレゼン能力を挙げられているが、対象が20代なだけあって、「自己投資」20というのが羨ましい。
●仕事以外の収入源を作ろうということで、Google Adsenseを例として挙げられていたが、早速本ブログに導入。(めでたく、1クリックげっと!)
●結婚式のお金(平均200万円)は、クレジットカードで支払う。なるほど。
●将来、年金給付を3割減らして、年金保険料を3割増やし、現役世代も引退世代も痛みをわかち合うことを前提として、毎月30万円あれば夫婦2人で豊かな生活が送れると言われている(らしい)ので、平均的な年金給付額(40年勤務)月16万円、夫婦共働きで×2、月32万円。ここから3割カットで、月22万円。月30万円までの残り8万円を30年分で約3000万円が老後に必要なお金。
●投資で目指すリターンは、まず3%。
巻末に、さらに勉強したい人のためのオススメ参考書籍も載せられいて、投資はインデックスの積立をを中心に書かれている。間違い無く、いい本ですな。
1.http://www.amazon.co.jp/%E5%B2%A1%E6%9D%91-%E8%81%A1/e/B0052GZGNS/ref=ntt_athr_dp_pel_1
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