マラソン100回の知恵―サブフォーをめざす市民ランナーへ (平凡社新書)
原 章二
4月末にめでたくサブフォーを達成し、1回の練習の量と質にメリハリをつけ、最低でも1週間に2回走ること、2週間に1度はサブフォー以上のペースで走ってみることを継続していけば、サブフォーの走力維持はまったく問題無い、と金コーチにメルマガでアドバイス頂き、なるほど。と思ったのも束の間、既にレース後3ヵ月が立ち、トータル40キロ程度しか走れていない。
そんな中で読んだのが、学生時代、同じ科目のラクショー教授の授業に外れてしまい、仕方無く取ったもう片方(失礼。)の教授が書いた、「市民ランナーの市民ランナーによる市民ランナーのための本」。出席ゼロで教授の顔を1度も見ずに試験を受け、テキトーに書いたらフツーに落とされたと記憶しているがそれはさておき、入念に準備したマラソンを、生涯多くて14、5回経験しただけの名ランナー・名コーチが書いたエリートマラソンの専門家の本がいうこと、教えることがすべて市民ランナーのためになるとは限らず、そもそもエリートランナーと市民ランナーとでは、向いてる方向が違うと豪語する。
「市民ランナーには市民ランナーに固有の喜びと悲しみ、名ランナー・名コーチの知らない苦しさと楽しさがある」
さすが先生、おっしゃるとおり。あー、なぜに貴方の授業を受けなかったのだろうと後悔する思いは全く無いが、特に市民ランナーの「卒業」について考察された部分は、サブフォーを達成した後でマラソンにどのように取り組んでいくのかを考える際に、大きな示唆を与えてくれると同時に、また走ろうと思わせてくれる素敵な本であった。
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