ベルリンのドイツ歴史博物館で昨年10月から開催され、博物館に過去最高の年間訪問者数をもたらし開催が2月末まで延長となったヒトラー展へ。私が行ったのは、日曜のお昼どきだったが、たくさんの観光客やドイツ人が訪れていた。ドイツでヒトラー個人を扱った展示は、戦後初とのこと。
ヒトラー展と言えば、何かとても暗いものを想像するのは私だけであろうか。今回の展示は、ヒトラーが生きた時代の写真やらポスターやらと共に直筆メモなど彼に関わるものが数多く展示され、彼がもたらした負の部分に焦点を当てるのでは無く、ヒトラーの半生と共にドイツ国民がどのようにして彼を支持をするようになったかを、時系列的にあくまでも客観的に展示している。個人的に感じたのは、一部復元したものもあるだろうが、展示がとてもカラフルなこと、日本で同じようなものをやれば白黒な展示になると思うのだが、色々なものが当時より既にカラーであり、進んでるなぁと。
今では完全にユーロ一の大国となり、周りの国々を引っ張っていく立場となっているドイツは、過去の色々な歴史が在りながらも戦後着実に復興し、これからも一歩ずつあるべき姿に向かって進んで行くのだろうなと思う、今日この頃。日本も早く、外に目を向けアジアの雄として君臨していくべきなのだろうが、その道は険しい。
1949年、西側管理地区がボンを首都とするドイツ連邦共和国(西ドイツ)となり、ソ連管理地区が東ベルリンを首都とするドイツ民主共和国(東ドイツ)として成立し、ドイツ分立が決定。その後、東ドイツで50年代末に農業集団化が推進されると、東ベルリンから西側に脱出する人々が増えた為、脱出を阻止する為、ベルリンの壁を築いた。
数々の栄光を誇る、西ドイツ代表が1974年のワールドカップ西ドイツ大会で皇帝ベッケンバウアーを擁し、2度目のワールドカップ優勝を勝ち取る一方、この大会での二次リーグ進出という結果が東ドイツ代表のワールドカップにおける最高の成績。ちなみに、この大会の一次リーグ最終戦で最初で最後の東西ドイツ対戦が実現し、東ドイツ代表が1vs0で西ドイツ代表を下している。この会場が、何とHSVのホームスタジアムである
そんなベルリンの壁へ遅ればせながら。今回訪れたのは、ベルリンの壁1.3キロメートルに世界各国のアーティストが壁画を描いたイーストサイドギャラリー。この日は寒すぎて、そして正直なところまた来ることができるので、壁の端っこだけ見て退散したのであるが、この写真のように東側に立ち西側を見据え、当時の様子を自分なりに想像してみただけで十分に得るものがあったような気がする。次回は、きちんと1.3キロを歩き切ると共に別の場所に在る壁博物館、チェックポイントチャーリーハウスを訪れたい。
ハンブルクから特急で1時間半、ドイツの首都ベルリンにはデュッセルドルフと並び日本の国民食であるラーメン屋が2軒存在する。ということで、twitterでベルリンもしくはベルリン近郊在住の方から情報を仕入れ、そのうちの1軒まこと(誠)へ行ってきた。
味がどうのこうの言う程、ラーメンに詳しい訳では無いので味の云々は割愛するが、メニュー等を見ると純粋なラーメン屋では無く、日本食レストランに該当するように思えるのだが、そんなことはどうでも良く、唐揚げとのセットでとても美味しゅうございました。お洒落な感じのお店が立ち並ぶ通りにあり、土曜のお昼時に行ったのだが席はほぼ埋まり、日本人は勿論、地元の方にも根付いているなという印象のお店。ベルリンにお立ち寄りの際は、ぜひ。
MAKOTO Japanische Nudeln
Alte Schoenhauserstr.13
10119 Berlin
営業時間
月~金 12:00-15:30 /
18:00-23:30(ラストオーダー)
土 12:00-23:30
※日曜休
有田町の姉妹都市ということで、佐賀人にとっては、ベルリンよりもハンブルクよりもミュンヘンよりも馴染みがあり、言うまでも無く陶磁器で有名なマイセンへ。ドイツで過ごす間に、必ず訪れたい場所の1つであったが、近隣の街を含めて、それなりのサッカーチームが無いことに起因し、今迄行くことが無かった。
マイセンは、チェコとの国境近く、ベルリンの下に位置し、ハンブルクからベルリン、ドレスデンを経由して電車で約5時間。(ベルリンからだと3時間半、ドレスデンからは30分)先述の理由により、個人的にあまりこちらの街へは来たことが無いのだが、ベルリンは別格として、ライプチヒやドレスデン等、趣が有り特徴的な街を周りに持つのでプラハを含めて、日本から来るときの観光コースとしては結構良いのかもしれない。今回、ドレスデンは電車の乗り換えで利用するだけだったので、1434年以来の歴史を誇るドイツ最古のクリスマスマルクトを機に、来年辺り是非訪問したい。
さて、東洋からもたらされた白磁の製造にヨーロッパで初めて成功し、マイセン開釜から今年で丁度300周年。マイセン磁器工場では、それを記念しマイセン磁器のデザインに、様々な国や文化が与えた影響に関する展示が行われていた。中央駅から、市庁舎前の広場を経由し、徒歩で10分程度。
有田焼やら伊万里焼やら、小さい頃から陶器とは身近に接し、佐賀人としては当然ながら学校の授業で陶器の1つや2つ、造ったものだが、磁器ができるまでの1つ1つの工程を見学し、なるほどこのようにして造るんだと感心すると共に、佐賀人として地元が誇るものについてはきちんと知り、説明できなければいかんなと思う、今日この頃である。
街の中心部、お決まりの市庁舎近くにある、欧州初の白磁焼成功を報告する書簡などが飾られる、1523年に織物職人組合の集会所として建てられたワインレストラン。我々がランチで利用した際は、たまたま入れたが夜に通ってみると行列が。予約した方がベターみたい。ちなみに、私がこの有名なワインレストランで飲んだのは、お決まりのビール。
利用したホテルHotel Rossはマイセン中央駅の真ん前に構え、地球の歩き方にも掲載されている。無料の朝食付きで部屋もきれいでとてもリーズナブル。そして特筆すべきは、そのアットホームな御持て成し。マスターは、英語は喋らず共、それはまるで我が家に招き入れてくれるような。最近、外すことを避ける為、チェーンのホテルばかりを利用しつつあるが、やはりこのようなホテルもいいなと。ただ、このホテルは4つ星で、このような感じであったことは完全に想定外なのだが。マイセンのような小さい街への旅行には、このような楽しみがあるんだなと認識。
今回、マイセンを訪れるに辺り、ネットで色々と検索してみたのだが、日本語でマイセンについて書かれたいわゆる旅行記的なものは数える程。以降、マイセン訪問者のバイブルとなるべく、いつもとは違いレストランやホテルの話題なども絡めてみた。Googleでマイセン(マイルドセブンでは無い。)とやったときに、トップ付近に出てくるような記事を目指してみたのである。そういうことはどうでもよく、今回最も驚いたのがマイセン磁器そのものの値段。併設のアウトレットにも限らず、マジですか?というようなお値段のオンパレード。汗水流したナケナシの金で買ったお気に入りのマイセンを先祖代々受け継いで行かねば。
ビール好きのビール好きによるビール好きの為の、世界最大にして世界最高のお祭り、オクトーバーフェストへ。去年は、量的にあまり飲めなかった為、今年は15杯(15リットル)は行くぞ!と意気込んで行ったのだが、例によって結果的に何杯飲んだかは記憶に無く、命からがらハンブルクへ帰り着いた。
このオクトーバーフェスト、どのような祭りかと言えば、本当にビールを飲んで騒ぐだけの祭りである。それが、何と今年で200周年。早稲田大学でもこの間、ようやく125周年を迎えたばかりだぞと、それを考えるだけでもドイツの色々な意味での凄さを感じることができるのではないだろうか。
オクトーバーフェストは、ドイツ統一の日である10月3日が最終日なのであるが、今年は同じくドイツ統一から20周年を迎える。これからも未来永劫に、この世界最高の祭りが継続され、素晴らしきこのドイツという国が世界のお手本となり続けることを祈念したい。ハンブルクで、ビールを飲みながら。
お断りしておきますが、私にこちらの素養は全くありません。単なるミーハーです。
ベルリナーレのついでに?、ベルリンフィルに行ってきました。この日は、ピアノ内田光子さんのベートーベン、当然のようにチケットはソールドアウトだったのですが、たまたま端っこの方に1席座らせて頂きました。サッカーだったら、プレミアとJリーグの違いは分かるのですが、こちらは分かりません。が、演奏と万両の拍手で包むホールの雰囲気はこれまで味わったことの無い、高揚感を得ることができました。おそらく、本当に世界トップクラスのものだったのでしょう。巷で、これが味わえるのなら、既にその凄さは耳に入ってきているはずだから。感想が、チープで非常に申し訳ないのですが、とにかく素晴らしかったです。ベルリナーレの期間は毎年、訪れようと心に誓いました。そして、恐れ多くも内田光子さんのファンになってしまいました。客席に対する、最敬礼が凄いなと。そして、一切楽譜が無かったのですが、トップクラスともなるとそんなものなのでしょうか。気になります。
参考までに、ベルリンフィルの服装ですが、自分はスーツを着て行きましたが、ジーンズ等の本当の普段着も見受けられました。雰囲気の構成要素でもあり、自分のテンションも高められるので黒のスーツが無難かと思いますが、日本から旅行で来られる場合であれば、特に気にされないのであれば、最低限のジャケット等あればOKかと。自分の横の席には、明らかに高齢な老夫婦がビシッとスーツで決められておりましたが、特にご婦人の短めのスカートとそのプロポーションは、素晴らしいと。自分も、是非こうありたいものです。今度、ウィーンに行こ。
世界三大国際映画祭に名を連ねる、ベルリナーレにミーハー心旺盛に行って参りました。まず、恥ずかしながらその存在をドイツに居ながらも認識できていなかったのですが、「おとうと」がクロージング作品で上映される、吉永小百合さんが来る、行くしかない。という短絡的発想で、チケットをインターネットで確保して、ベルリンへ電車を飛ばして向かったわけです。
と、ベルリンは学生時代を含めて3回目なのですが、いまいち電車が分かりにくく、ちょっと苦労してソニーセンターを構える、potsdamer platzに到着し、メイン会場へ向かったところ、シャープのCMの声、そう吉永小百合さんのインタビューがまさに行われておりました。粋に一般公開か?と中に乗り込んでみましたが、報道関係者のみ。しばらく、モニターを見ていると「日本人は酒じゃないのか?ワインがどうこう・・・」と海外(既に海外という概念は崩壊していますが)の記者が質問していた。どうやらそのようなシーンがあるようなのだが、山田洋二監督は「日本人もワインは飲みますよ。」という、個人的には好きなやりとりが行われていた。
今回、「おとうと」をメインにスケジューリングした為、「キャタピラー」を見ることはならなかったが、銀熊賞を受賞。そして、女優の寺島しのぶさんがトップの賞を受賞したとのこと、おめでとうございます!
ドイツへ赴任して、1月で丸2年。12月を迎え、2回目のクリスマスパーティーに参加し、翌日1692年から300年以上とドイツで2番目に古く、そして1番デカイことで有名なシュツッツガルトのクリスマスマルクトへ。昨年から通算で、6都市目のクリスマスマルクト。去年行ったニュルンベルクは非常にデカかったイメージがあるが、シュツッツガルトも確かにデカイ。いわゆるメイン通りを中心として行われているので、人も多くとっても賑やかであった。
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