有田町の姉妹都市ということで、佐賀人にとっては、ベルリンよりもハンブルクよりもミュンヘンよりも馴染みがあり、言うまでも無く陶磁器で有名なマイセンへ。ドイツで過ごす間に、必ず訪れたい場所の1つであったが、近隣の街を含めて、それなりのサッカーチームが無いことに起因し、今迄行くことが無かった。
マイセンは、チェコとの国境近く、ベルリンの下に位置し、ハンブルクからベルリン、ドレスデンを経由して電車で約5時間。(ベルリンからだと3時間半、ドレスデンからは30分)先述の理由により、個人的にあまりこちらの街へは来たことが無いのだが、ベルリンは別格として、ライプチヒやドレスデン等、趣が有り特徴的な街を周りに持つのでプラハを含めて、日本から来るときの観光コースとしては結構良いのかもしれない。今回、ドレスデンは電車の乗り換えで利用するだけだったので、1434年以来の歴史を誇るドイツ最古のクリスマスマルクトを機に、来年辺り是非訪問したい。
さて、東洋からもたらされた白磁の製造にヨーロッパで初めて成功し、マイセン開釜から今年で丁度300周年。マイセン磁器工場では、それを記念しマイセン磁器のデザインに、様々な国や文化が与えた影響に関する展示が行われていた。中央駅から、市庁舎前の広場を経由し、徒歩で10分程度。
有田焼やら伊万里焼やら、小さい頃から陶器とは身近に接し、佐賀人としては当然ながら学校の授業で陶器の1つや2つ、造ったものだが、磁器ができるまでの1つ1つの工程を見学し、なるほどこのようにして造るんだと感心すると共に、佐賀人として地元が誇るものについてはきちんと知り、説明できなければいかんなと思う、今日この頃である。
街の中心部、お決まりの市庁舎近くにある、欧州初の白磁焼成功を報告する書簡などが飾られる、1523年に織物職人組合の集会所として建てられたワインレストラン。我々がランチで利用した際は、たまたま入れたが夜に通ってみると行列が。予約した方がベターみたい。ちなみに、私がこの有名なワインレストランで飲んだのは、お決まりのビール。
利用したホテルHotel Rossはマイセン中央駅の真ん前に構え、地球の歩き方にも掲載されている。無料の朝食付きで部屋もきれいでとてもリーズナブル。そして特筆すべきは、そのアットホームな御持て成し。マスターは、英語は喋らず共、それはまるで我が家に招き入れてくれるような。最近、外すことを避ける為、チェーンのホテルばかりを利用しつつあるが、やはりこのようなホテルもいいなと。ただ、このホテルは4つ星で、このような感じであったことは完全に想定外なのだが。マイセンのような小さい街への旅行には、このような楽しみがあるんだなと認識。
今回、マイセンを訪れるに辺り、ネットで色々と検索してみたのだが、日本語でマイセンについて書かれたいわゆる旅行記的なものは数える程。以降、マイセン訪問者のバイブルとなるべく、いつもとは違いレストランやホテルの話題なども絡めてみた。Googleでマイセン(マイルドセブンでは無い。)とやったときに、トップ付近に出てくるような記事を目指してみたのである。そういうことはどうでもよく、今回最も驚いたのがマイセン磁器そのものの値段。併設のアウトレットにも限らず、マジですか?というようなお値段のオンパレード。汗水流したナケナシの金で買ったお気に入りのマイセンを先祖代々受け継いで行かねば。
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