ブンデスリーガ名物、選手とサポーターが一体となって繰り広げる勝利のダンス。私の記憶が正しければ、最近は(とは言っても、前回ホームで勝ったのは前シーズン3月の試合だが。)勝った試合でもやらなくなったのだが、246日ぶりのホームでの勝利に、サポーターが求めたのか選手が自発的にやったのか、フロント側から指示が出たのか定かでは無いが、そんなことはどうでも良く、この瞬間の為に毎回懲りもせずスタジアムに足を運んでいるんだなと改めて確認。
この日は弱いからか最近多い、日曜開催。相手は昨シーズンまでザンクトパウリの指揮を取っていたスタニスラウスキ(通称スタニ)が監督を務めるホッフェンハイム。ジンスハイムを本拠とする創設1899年の古豪スポーツクラブで、1990年よりソフトウェア会社大手SAP社の創設者がスポンサードし、ドイツ8部から3部へと昇格。その後、前シャルケ監督の名将ラングニック(通称教授)を監督に向かえ、2008/2009シーズンよりブンデスリーガ1部に所属する。このように金にモノを言わせるような経営は、レヴァークーゼンのそれに代表されるように他のチームと比べて人気が付いて来ないのが、ブンデスリーガの定説であるが、この日もアウェイのサポーターは数える程しかおらず、観客数も5万人を割るなかなか寂しいものであった。
我らが9番、ゲレーロのペルー代表で見せるストライカーっぷりを髣髴させる先制点と、個人的に最近イチオシ、左サイドのスペシャリスト、ヤンセンの電光石火の一撃で2vs0とし、先日将来のコーチ職での復帰を前提とした、冬の移籍市場での放出が公となった我れらがヤロリムを投入し、久しぶりのそしてFink政権初の勝利の瞬間を向かえるに十分なスタジアムの雰囲気を造りだす。監督が違うとやはり、ここまで違うものかと思わずにはいられないが、とりあえず、ヤロリムのシャツズボンに入れっぷりに乾杯。
一時期は本当にどうなることかと心配せずにはいられなかった、我らがHSV。この日の勝利で、シーズン開幕以来ようやく降格圏を脱出し、さぁこれからという状況となった。正直、もう降格は無いだろう。名将Finkの元、監督交代後の無敗記録を更新して年明け、ドルトムント、バイエルン、ブレーメンとアウェイで今シーズン屈辱を喫した上位陣との対戦を控える。全部勝てとまでは言わないが、年内残す、残り4試合で出来るだけ勝点を得、冬に的確な補強をした上で、ヨーロッパ戦線へ殴り込みを掛けるべく、年明け気合を入れて戦って欲しいものである。
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