欧州屈指の好カード、ドイツvsオランダ38回目の対戦は我らがハンブルクはImtech Arenaでの親善試合。ブンデスリーガで下位を迷走するHSVは現在ドイツ代表に送り出している選手はデニス・アオゴただ1人であるが、オランダ代表にはHSV出身の選手が多く所属し、彼らのハンブルクへの凱旋が個人的に、この試合の最も楽しみとするところであった。
まず、泣く子も黙るファン・ニステルローイ。昨年9月、2年ぶりに代表に招集され、ゴールを決める活躍を見せており、ハンブルクでの試合ということで呼ばれてもおかしくは無かったと思うが、新天地マラガでのパフォーマンスもイマイチのようで、当然の落選。
そして、更なる飛躍を期して今シーズン、新生ユベントスへの移籍を果たしたエライロ・エリア。オランダ代表では不動のメンバーでHSVで見せることの無い、素晴らしいパフォーマンスを見せていたが、ユベントス移籍後なかなかチャンスを得ることができず、ついに今回は代表から外れてしまった。落選の一報を聞いたときは、耳を疑ったものだ。
さらに、HSVのレジェンド、ファン・デル・ファールト。かつてHSVで絶対的なゲームメーカーとして君臨し、移籍金1,300万ユーロで満を持してレアル・マドリードへ移籍して行ったが、出場機会を得れずにトットナムへ移籍。終わったかに思われたが、ロンドンの地で輝きを取り戻し、依然代表の主力。ハンブルクのファンも、彼の姿を見るのを1番楽しみにしていたと思うが、ドイツ戦に先立って行われた、スイスとの親善試合で軽く負傷し、そのままロンドンへ帰ってしまった。
ついでに、元HSVでマンチェスター・シティ所属のデ・ヨングも代表クラスだが、ベンチに居たのかどうか定かで無い。
ということで、唯一ハンブルクのピッチに戻ってきたのは、やはりこの人。オランダ代表不動のセンターバック、昨年までHSVの精神的支柱として君臨して来たヨリス・マタイセン。頭が薄目の同級生は、弱冠三十一歳。その独特の風貌と頼りもとない左足のフィードが何とも懐かし過ぎる。結構、重要な場面でコーナーから点を獲ったりするので、個人的にはかなり好きな選手だったが、今シーズンからファン・ニステルローイと同じく、スペインはマラガでプレーする。クビ同然の扱いで出ていったので、このような形で戻って来れて本人もこの試合に期するものがあったのでは無いだろうか。
ということで、結果はこの対戦では事件と言っても良い3vs0でのドイツの快勝。しかも、ミューラー、クローゼ、エジルのゴールというオマケ付き。オランダの不甲斐無さを置いておくと、なかなかこういう試合も見れないなという非常にレベルの高い試合だったのでは無いかと思う。個人的には、クローゼの相変わらずの抜群のパフォーマンスとノイアーの絶対的な安定感、そして我らがアオゴの代表戦でのみ見せる仕事っぷりがとても印象に残る試合だった。この試合が、ドイツ代表今年最後の試合となったが、来年のユーロは相当可能性あるなと。
キックオフ直後、クローゼのドリブルに対し思いっきり振り切られていたマタイセン。ボールを持つ度に、周りの観客がマタイセンどうのこうのと話しているのが分かり、あー、やはり愛されていたんだなと。ファン・ニステルローイと共にスペインの地で活躍し、ヨーロッパの舞台で是非ともハンブルクに戻って来て欲しいものである。
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投稿情報: przeprowadzka | 2013/02/17 16:41