北はイギリス海峡、南は大西洋に面しているフランスの最西端、ブルターニュ地方。去年の12月に訪れたポンタヴェンに続き、パリと並ぶフランス2大観光地モン・サン・ミシェルを訪問した。
長大なリアス式海岸を擁すブルターニュ地方は、豊饒な海の幸の宝庫。
ローマ時代から牡蠣の産地として知られ、その昔ナポレオンが取り寄せたという逸話があるブルターニュ随一の牡蠣の名産地カンカルへ。
(種類ごとに籠に積まれた牡蠣は、その場で剥いでもらうことができる。)
カンカルの牡蠣は、1970年代後半に貝の病気でほぼ全滅状態になったのだが、その危機を救ったのが宮城の牡蠣の稚貝。その後、東日本大震災の直後には、牡蠣の養殖に使用する網などがカンカルより被災地に空輸されたという。
今まで食べたことの無い感じのミルキーで濃厚な味だ。
(1番大きいことを表す、No.1の牡蠣。1番高い。)
モン・サン・ミシェルの始まりは8世紀。ブルターニュ半島・アヴランジュのオベール司教が、夢に現れた聖ミカエルのお告げによって、海に浮かぶ小さな岩山に礼拝堂を建てたのが最初という。
フランス随一の景勝地、抜群にフォトジェニックな場所だが、道路を渡って中に入って、階段を上がって修道院へ行くと、とにかくだだっ広いのに驚く。
(モン・サン・ミシェル名物の巨大オムレツ。味はさておき、とにかく高い。)
今回の旅の拠点とした、かつてフランス最大の港として栄えた城壁の街サン・マロ。パリからTGVが開通しており、モン・サン・ミシェル、カンカルへはバスor 電車を使っての移動が可能。
モン・サン・ミシェルは、パリからの日帰りでは無く、ブルターニュ地方の街に寄り道するのが良いと思う。
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