海外在住者にとって、「穴があったら入りたい」温泉。
ドイツにもヨーロッパ有数の温泉地として有名な、バーデン・バーデンBaden-Badenがあるが、オーロラと並んでアイスランドを代表する観光スポット、レイキャビックにある温泉施設ブルーラグーンには是が非でも入っておきたい。
その面積は、約5,000㎡を誇り、露天温泉としては世界最大とのことだが、38度前後に温度調整されているという温泉が日本の風呂を想像して入るとこの季節、とても寒い。
温まるために、日本の温泉のようにお湯が出るところ(温かい)付近で長い時間浸かっていると、皮膚病治癒に効くという効能強く、鼻血が出てきたのでほどよく退散。
このブルーラグーン、主に国際便が発着するケフラヴィーク空港から近いこともあり、またそんなに長居する必要も無いと思うので、(ここでゆっくりすることが旅の目的であれば別だが)帰国日あるいは到着日、空港からの直行がおすすめ。貸し水着、貸しタオルあり。
●帰国日におすすめ!ブルーラグーンから空港直行ツアー<午前/レイキャビック発>
ゴールデンサークルツアーの中で訪れた、地熱発電所として世界2位を誇るヘトリスヘイジ地熱発電所は、三菱重工と東芝製のタービンを持つ。
ここで作られた電気が、発電所から西へ30キロ、首都レイキャビックの各家庭へと運ばれる。現地でも説明されていたが、アイスランドでは地熱発電が、主要エネルギーの65.7%をまかなうという。[1]
レイキャビックの各家庭ひと月辺りの電気代は、他のヨーロッパ諸国より、安価だとのことだ。
偏見無しに言うと、アイスランドではホエールウォッチングと鯨肉を両方味わうことができる。
鯨の肉をこのような形でガッツリと食べたのは初めてだと記憶するが、個人的にはとても肉肉しくて印象に残る旨さ。
2010年4月、アイスランドの火山噴火によりヨーロッパ中の空路が大混乱に陥ったのは記憶に新しいが、ヨーロッパ随一とも言える大自然を目当てにヨーロッパ中(あるいはカナダ等)からアイスランドを訪れる観光客は多く、人口30万人の国に年間約60万人がやってくると言うアイスランドの観光業は、国の主要産業。
今回の旅行で特筆すべきは、空港送迎含めて参加した4つのツアーの主催である、Iceland excursions社。日々、様々なツアーが用意され、宿泊する個々のホテルで参加客を時間通りに(ここ重要!)ピックアップし、 街中に構えるオフィスに集めてシステマチックに事務手続きを行い、隣接するバス乗り場から其々のツアーに出発する。
ホテルとの連携も抜群で、例えば天候不良によりオーロラツアーが中止となった際の連絡と、代替日の予約が宿泊先のホテルを通して、とてもスムーズに行なわれる。
Iceland excursions社がパブリックな企業なのか、民間なのかは定かでは無いが、ネットで申し込んで時間通りに集合場所(ホテルのロビー)に行けば、何不自由無く、ツアーに参加でき、帰りもホテルまで送り届けてくれる。しかも、ツアーの参加者の縛り具合が、厳しくも無く、緩くも無く、絶妙。例えば、帰り道でオーロラが見れそうであれば道脇にバスを止め、即席オーロラ鑑賞タイムが設けられる。(その結果、ホテルに着いたのは深夜2時近くだが、参加者の満足度をベースに、現場にかなりの裁量が与えられている印象。)
ツアーの価格もリーズナブルで、国を挙げて観光客を呼び込もうとする姿勢に、今後観光業に力を入れていくべき日本がその地熱発電含めて、学べる点は少なく無い。
[1]世界最大の露天温泉・・・ 「再エネ先進国」アイスランドの地熱発電の実力 (MSN産経ニュース)
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