2013年1発目の旅行は欧州制覇の旅、EU(欧州連合)加盟国27ヵ国中、26ヵ国目の訪問となる、ブルガリアへ。
金曜夜のフライトで首都ソフィアに入り、翌日ほぼ丸一日を使い、ブルガリアにおいて文化的、歴史的、建築学的に重要な遺跡の1つと評価される世界遺産、リラの僧院にも足を延ばす。
ソフィアから車で2時間強、リラ山脈を奥深くに入って行ったところに、ブルガリア正教会を代表する修道院、リラの僧院がある。
よくこんな山奥に造ったなと感心せざるを得ないが、10世紀にリラの聖イオアン(イヴァン・リルスキ)が建立しその後、中世の宗教と文化の中心となっていった。
教会の外壁、天井、アーケードいっぱいに描かれたフレスコ画は圧巻。36の聖書の場面や天国と地獄が表現されたものなどが色彩豊かに描かれている。
リラの僧院が現在の形になったのは14世紀。その後、ブルガリアは約500年に渡ってオスマン朝の支配下に入ることになり、この間、キリスト教の信仰やブルガリア語の書物を読むことに制限が加えられていたが、この僧院だけは、それらが黙認されていたという。
ツアーに付いて貰った女性を含めて、ここを訪れた人が、ブルガリア正教の十字を描いて祈る姿がとても印象的だった。
ソフィアの中心部、地下道から屋根だけを地表に突き出している半地下式の聖ピトカ地下教会。オスマン朝の治世下にあった14世紀に建てられ、イスラム全盛の世にあって、このような形を採らざるを得なかったという。
ふと、通り掛かった大統領官邸前で地味に交替する衛兵の方々。偶然見掛けたのが、衛兵交替式だったのかどうか定かでは無いが、後から4、5人集まったが、始め見てるのは自分だけだった。
って言うか、別に交替してた訳じゃないのかな?
四谷じゃない方のソフィア大学近くにある、5,000人を収容するブルガリア最大のアレクサンダル・ネフスキー寺院。高さ60メートルの金色のドームをはじめ12のドームからなる外装がめずらしいが、非常に印象に残ったのは豪華なシャンデリアがつり下げられ、メノウ、大理石がふんだんに使われた素晴らしい内装とそこで十字を描くたくさんの人々。
今回のブルガリア旅行は、宗教の存在の大きさをまさに五感で感じることができた貴重な旅であった。
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