昨年12月のニュルンベルク戦以来、ひさしぶりの観戦試合での勝利!ファン・デル・ファールトひとり入るだけで、ここまで違うのかと驚かされるに十分な素晴らしいゲーム内容。
この日の一戦は、HSV創立125周年記念試合として開催され、有志の募金による60K EURを掛けたコレオグラフィ―がおこなわれるということで、HSVをこよなく愛する私も微力ながら、前日にネットで10EUR募金し、いつもより早めにスタジアムに向かった。
それにしても、クラブとして金を出さないところが何ともHSVらしい、ケチなところだ。
席に着くと、席の1つ1つに何とゲーフラ(ゲートフラッグ)が準備されている。今となっては、Jリーグのサポーターが掲げるそれが書かれる文字のセンス含めて秀逸だが、コレオグラフィ―の一環としてスタジアム全体でゲーフラを掲げるというのは如何にも斬新且つ新しい試み。
「隙間を開けずに、どれだけ敷き詰めるか」がコレオグラフィ―のポイントであることは、2007年のACLで毎試合秀逸過ぎるコレオグラフィ―を生み出していた浦和から十分に学んでいるが、それを知ってか知らずか、この日配られたゲーフラは1枚がとても大きなもので、隙間を作らない為の策として、よく考えられているなと感心。ゲーフラと共に配られたペーパーに、掲げている最中に写真を撮らないで等の細かい指示も書かれていた。
アウェイ席を除く、スタジアムの全体を覆った4万5千のゲーフラ。ソースは定かでは無いが、これはどうやら世界記録のようで、試合前の選手を鼓舞し、スタジアムの雰囲気を盛り上げ、125周年を迎えた名門HSVここに在りと示すに十分。ちなみに個人的には、デカい1枚の布をメインとしたコレオグラフィ―は認めていないのだが、この日の作品はコレオグラフィ―史の歴史に残る名作であった。
ハンブルクでファン・デル・ファールトを見たのは、レアル・マドリッド移籍前の2007/08シーズンの数試合だが、この日の試合で見せたようにピッチの至る所に顔を出し、ひと昔前のゲームメーカーのようにピッチに君臨する姿は、マドリッド、トットナムそしてオランダ代表でなかなか輝き切れなかったものの、それを経た上にある現役バリバリのワールドクラス。ここ数年のパフォーマンスを見ていると、移籍後どれくらいのプレーを見せてくれるのか、正直不安な部分もあったが、そんな心配はご無用。これからも間違い無く活躍してくれることだろう。
Aogo、Brumaがいない間に、Mancienneが実践で経験値を得たのかどうかは定かでは無いが、ニュルンベルク戦とは打って変わって、この日は素晴らしいパフォーマンス。唯一の得点となった、Rudnevsのゴールもポーランドリーグ得点王の片鱗を伺わせる豪快なゴールで、神Adlerは相変わらず抜群。いつぶりなのかは定かでは無いが、勝点7で10位浮上!バイヤン以外は、パッとしない今シーズン、ようやくCL目指せる態勢に仕上がってきた。
Das Spiel im Stenogramm:
Hamburger SV:
Adler -
Diekmeier, Mancienne, Westermann, Jansen -
Badelj, Arslan (62.Jiracek) -
Son (88. Sala), van der Vaart, Ilicevic (46.Beister) -
Rudnevs
ということで、酒井の宏樹さんの出待ちを敢行するも、前回の清武に続き、敢え無く失敗。HSVのスタジアムは、スタジアムの中にバスが入る構造になっているので、選手が自ら率先して外に出て来てくれないと会うのは難しい環境となっている。さて、次回以降どうしよう?
この日配られたゲーフラは、一応各自記念に持って帰ってよいことになっていたが、多くの人が本当に持って帰っていて、人によっては何枚もかき集めて持って帰っていた。こんなものを(失礼!)持って帰ってどうするのか?甚だ疑問であったが、たぶんその日の夕飯のネタにでもして、そのまま翌日ゴミ箱にでも捨てるのがオチだと思うのだが、その真相は如何に。
最近のコメント