今月号の特集は、警告-目覚めよ!日本-
今年1月に購読を開始した大前研一通信も、今回12月で年間購読が終了。今後も購読を継続することは言うまでも無いが、1年間の特集を並べてみると、東日本大震災後、復興へ向けてそして日本という文脈で多くが語られていることが分かる。
●2011年1月号 お金の流れが変わった!
●2011年2月号 お金の流れが変わった!Part2
●2011年3月号 洞察力の原点
●2011年4月号 (緊急)福島第一原発事故
●2011年5月号 日本復興計画
●2011年6月号 日本復興計画PartⅡ
●2011年7月号 日本復興計画PartⅢ及び営業学
●2011年8月号 原発問題と今後の日本
●2011年9月号 "脱日本"、現象の危機!
●2011年10月号 「リーダーの条件」が変わった
●2011年11月号 特集1訣別、特集2「リーダーの条件」が変わったPartⅡ
2011年、大前さんは「日本復興計画」に代表されるようにスピード感を持って次々と著作を出版され、現状を踏まえた上で今後日本がどうしていくべきかという文脈で主に語られていたが、今月号を見るとその財政赤字問題を中心として日本は「ヤバイ」という現状認識で終わり、それを踏まえて個人としてどうすべきかという視点で書かれている。
以前より、大前さんは世界経済には「四つの地雷源」すなわち、「ヨーロッパのソブリンクライシス(国家債務危機)、リーマンショック以降、低迷長引くアメリカ経済とドル危機、中国の不動産バブル、そして日本のギネス級の国家債務問題である。」と指摘されており、個人的には2011年は日本を除く3つの地雷の存在が顕在化した年だと思うし、その点については大方異論は無いだろう。そして、今月号を全体を通してざっと読み終えたときに、4つめの地雷原に火がつくのも本当にそう遠く無い話なのでは無いかと大前さんの今までに無い悲観的な論調から感じてしまった。日本が財政危機に見舞われたときに起きるのが、歳出半減、税金倍増(45兆円の税収に100兆円の予算)のバジェットカットと「ハイパーインフレ」だという。将来を見据えて、今持ってる資産とこれから稼ぐ資産をどう運用していくか(勿論、どう稼ぐかを含めて)自ら学び行動していかないと大変なことになるなと思う、今日この頃である。
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