今月号の特集(緊急)は、福島第一原発事故
今回は、原発の話には触れず、
大前さんは、日本国債の暴落、米ドルの暴落、中国バブルの崩壊、ユーロの崩壊という4つの問題を抱える、世界経済の状況から見て、株式、債券、外貨など資産運用の主な対象としてどれも安心できないとし、代替の投資先として不動産を挙げている。
ローンを組んで買った瞬間から価値の下落がスタートする、日本の不動産を投資対象とする筈が無く、語られているのは当然ながら海外の不動産。イギリスやスウェーデン、ドイツ、ロシアなど寒いヨーロッパ北部の人たちが、ポルトガルやスペイン、イタリア、ギリシャなど暖かい国の海岸の町に夏休みに家を借りて滞在し、それを何回か繰り返して最も住みたい町を選び、30代のうちに引退後の家を買うという。どこかの島に行くと、ドイツ人ばかりでドイツ人村が形成されているというのを聞いたことがあるが、そのような島に同じ国出身の人々が集まってコミュニティを形成しているようだ。
1~2ヵ月の夏休みが取れること自体を含め、いかにもヨーロッパらしい贅沢の極みの典型のような行動だが、何の為の資産運用かが大事であることを十分に示唆してくれる。日本人は、若い頃からコツコツと貯蓄し、年を取って死ぬときが資産のピークというのは笑い話のような事実であり、逆に、イタリア人は死ぬまでにお金を使い切り、後には一切残さないらしい。どちらが良いかは議論の余地があるが、いずれにしても、例えば今使えるお金を削って貯蓄に回すことが正しいかどうかは、老後を含めて自分の人生をどうしていくかというイメージが漠然としたものでもある場合にのみ判断可能。投資を始めるにあたっては、いわゆるライフプランってものが本当に重要だと再認識した。ちなみに、自分はヨーロッパに住んでいるということを最大限に利用し、純粋にエンジョイすると供に、未だ若い(つもり)なので、後々の人生に必ず生きてくると信じ、可能な限り旅行にお金を使っているというフェーズ。
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