日経と離れて久しいが、通の間では有名となっている(いないが)4.1の新入社員向け社説がネットで公開されていた。入社後の研修で3年後の「あるべき姿」として「1人で海外で働ける状態」と書き、ここではいろいろな意味で働ける実力を身につけるという意味であったが、見事に入社4年目で海外で働くことができているのであるが、就職活動時の目標であった「海外で働く」ことが実現した今、自分に必要なのは何年後になるのかは分からないが、日本に帰る時の「あるべき姿」そして、日本に帰った後どういう道を歩むか。
新入社員となられたみなさん、日本の為、世界の為に一緒に楽しく頑張っていきましょう!
●
社説2 焦らず逃げず歩きだそう(4/1)
「こんなところに就職などしてしまってとんでもない失敗をしてし
まったのかもしれないぞ」。作家の黒井千次さんは入社直前、裸電球だけの社員寮に初めて泊まった夜、そう本気で思ったという(『働くということ』)。「未知の生活への深い恐れ」がそこにあったと振り返る。
この春、社会の門をくぐる若者の中には同様の不安を持つ人も多か ろう。最初は確かに心細い。すべてを知り尽くしたような顔の先輩たち。交わされる話は聞いたことのない言葉だらけ。何をしていいのか、いけないかもわからない。果たしてやっていけるか。誰もが一度はそう思う。
でも焦る必要はない。わからないことは臆さずに聞けばいい 。新人が何でも知っていると思う人はいない。ここでくじけないことだ。
もっと大きな悩みは、むしろ仕事に慣れたころにやってくるかもしれない。この仕事を続けていっていいのか、と。そんなときには、逆に自分はこの仕事のことを本当に理解したのかと問い直してほしい。
黒井さんは入社後4年以上たって「仕事が単に眼の前にあるとか 、机の上にのっているとかいうのではなく、身体の内に喰(く)い込んでくるのに気づいた」という。仕事に我を忘れ、熱中し、疑問に出会う。そんな経験から初めて仕事が自分のものになっていく。向いていない、合っていないと決めつける前にいろんな人に相談してみることだ。
もっとも新入社員の「やめたい」志向はやや薄れている 。社会経済生産性本部による入社後半年の新入社員を対象にした意識調査によると、「今の会社に一生勤めたい」との回答がこれまでで最高になった。
気になるのは入社時の春に「仕事を通じてかなえたい夢がある 」と答えたのに、秋にはそう答えなかった人が増えたこと。一方、「先輩と意見が合わなくても顔を立てて黙っている」との答えは過去最高だった。
深読みは危険だが、「夢の実現より、空気を読みつつ慣れてきた会 社に居続けたい」との気分ものぞく。これでいいのか、自分は何をしたいのか。その問いかけをやめてしまえば、そこから社会人としての"退歩"は始まる。焦らず、しかし自分の気持ちからも逃げず歩みだそう。
この春、社会の門をくぐる若者の中には同様の不安を持つ人も多か ろう。最初は確かに心細い。すべてを知り尽くしたような顔の先輩たち。交わされる話は聞いたことのない言葉だらけ。何をしていいのか、いけないかもわからない。果たしてやっていけるか。誰もが一度はそう思う。
でも焦る必要はない。わからないことは臆さずに聞けばいい 。新人が何でも知っていると思う人はいない。ここでくじけないことだ。
もっと大きな悩みは、むしろ仕事に慣れたころにやってくるかもしれない。この仕事を続けていっていいのか、と。そんなときには、逆に自分はこの仕事のことを本当に理解したのかと問い直してほしい。
黒井さんは入社後4年以上たって「仕事が単に眼の前にあるとか 、机の上にのっているとかいうのではなく、身体の内に喰(く)い込んでくるのに気づいた」という。仕事に我を忘れ、熱中し、疑問に出会う。そんな経験から初めて仕事が自分のものになっていく。向いていない、合っていないと決めつける前にいろんな人に相談してみることだ。
もっとも新入社員の「やめたい」志向はやや薄れている 。社会経済生産性本部による入社後半年の新入社員を対象にした意識調査によると、「今の会社に一生勤めたい」との回答がこれまでで最高になった。
気になるのは入社時の春に「仕事を通じてかなえたい夢がある 」と答えたのに、秋にはそう答えなかった人が増えたこと。一方、「先輩と意見が合わなくても顔を立てて黙っている」との答えは過去最高だった。
深読みは危険だが、「夢の実現より、空気を読みつつ慣れてきた会 社に居続けたい」との気分ものぞく。これでいいのか、自分は何をしたいのか。その問いかけをやめてしまえば、そこから社会人としての"退歩"は始まる。焦らず、しかし自分の気持ちからも逃げず歩みだそう。
最近のコメント