(スタート地点の盛り上がりは最高潮。)
前夜祭が終わり、ボルドー市内のホテルに戻って数時間後、朝6時30分にバスが出発し再び、レース会場となるPAUILLACへ。
到着してから、写真やらトイレやら何やかんやで時間が無くなり、まともな栄養補給もできずにそのままマラソンがスタート。
大丈夫か?
(一面にぶどう畑が広がるマラソンコース。)
今年の仮装テーマは、Science Fiction 、SF。
仮装必須のマラソンに出たのは初めて(しないと逆に目立つ)、自分が仮装したのも初めてだが(ちなみに、日本が誇るSFアニメ、サリーちゃんに変身)、周りを見るとマジでそれで42.195km行くのか?と驚かざるを得ない方々が少なくない。
しかも、ワインを飲みながら。
(コース上のあらゆるシャトーでワインがサーブされる。)
初めてのメドックマラソン。レース申込当初は、全ての給水所でワインを飲むぞと意気込んでいたが、自分はまだそこまでには達していない(何が?)と冷静に考え、事前に有名なシャトーに当りを付けて取捨選択して給水する作戦に変更。
(5大シャトーのうち2つを含め、有名シャトーのワインを堪能。)
スタートしてしばらく、14km辺りのシャトーBEYCHEVELLEで初めての給水。走ってるからなのか何なのかよく分からないが、めちゃめちゃ美味い。
ふつうにテーブルに着いて飲みたい。
(名ソムリエ。)
レースが進むにつれて酒も回ってきたのか、喉が渇いてきたなぁと思ったら自然とワインに手が出るようになり、通常の給水と同じく、ワインを飲むと少し体にエネルギーがみなぎるような気がする。
しかも、レースが終盤に近付くにつれ、水が無く、ホントにワインしか無い給水所(シャトー)が増えてきた。栄養ドリンク的なものも一切無く、本当に苛酷だ。
この日は練習不足もあってか、25km過ぎた頃から足がきつくなったのだが、ここで歩くと残りが地獄ということで、ワインの力も借りて何とか35km地点まで歩かずに走ることができた。
(37km地点の牡蠣。ここでは白ワインが準備される。)
そして何とか頑張れたのはメドックマラソン名物、35km過ぎから続く、コースメニューを食したかったから。
あまりに遅いと、牡蠣やステーキに有り付けないのでは無いかという危惧もあったがここまで、スタート時に設定した一定のペースを守り、デザートまで続くフルコースを堪能しながらゴールに向かうに十分な残り時間を確保。
(38.5km地点のステーキ。)
35km地点で偶然、仲間と合流し、そこからゴールまでは飲めや食えやで歩きながらメドックマラソンを堪能。
途中では、ついにビールも出てきて、ほぼ制限時間6時間30分に近い、6時間19分13秒でゴール!
(完走者には、PAUILLAC産のワインが1本贈られる。木の箱を開けると中のワインは其々違う。)
レースを通して印象的だったのが、全てのシャトーで立ち止まりワインを飲んで談笑する欧米な人たち。烈しく仮装した上で走って、シャトーでワインをがぶがぶ飲んで、ふつうのマラソンの様なペースで次のシャトーまで走り、またがぶがぶ飲む。それでフルマラソンを走り切るのだから、生まれ持ったモノも違うのだろうが、日頃の鍛え方も半端無いのだろう。
この世界に名立たる産地でワインを飲みながら走るという素晴らしいレースを考えた人と、地元のホスピタリティー、そして世界中から集まった猛者たちに乾杯!
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