2013年1発目の観戦は、(今こそ)訪れるべきスタジアム、俊輔セルティックと並んでスコットランド絶対的2強の一角を占めるグラスゴー・レンジャーズのアイブロックス・スタジアムへ。
グラスゴーは、5年前のセルティック・パーク訪問(当時の様子は、こちら)以来。レンジャーズはカトリック、セルティックはプロテスタントと宗教を背景としたライバル関係にあり、オールドファームと呼ばれるダービーマッチは世界的に有名。
今思えば、セルティックに俊輔が居るときにオールドファームに行かなかった自分が情けない。
ご存知の通り、レンジャーズは2012年2月の破産申請により、今シーズンから4部に相当するスコティッシュ・フットボールリーグ3部に所属している。
セルティックが、チャンピオンズ・リーグのホームでバルセロナを破り、グループリーグ突破を決めるなど世界を舞台に華やかな活躍を見せる傍らで、レンジャーズは今までと変わらず、この日も何と4万4千人強!の観客を集め、日常のフットボールシーンを戦っていた。
入場シーンが無かったりと4部リーグならではの光景も見られたが、圧巻だったのは、この日2点目の失点を喫した際に、(先制して勝つのは当然。)全体的に静かな雰囲気の中で進んできた中で、スタジアムのあちこちから選手を叱咤激励するサポーターの声が飛び交い、そのキックオフ直後、直ぐにレンジャーズが追加点を決めたシーン。
まさにサポーターが鼓舞し、選手が応え、サポーターが褒め称える。所属するディビジョンは関係無い(ホントはあるのだが)、これぞフットボール!スコットランドサッカーの歴史と重みを十二分に感じさせるスタジアムを包んだ、最高のシーンだった。
グラスゴーと同じく、我がハンブルクのHSV(ハンブルガーSV)とザンクトパウリも街を二分するライバル関係にあるが、HSVはレンジャーズ、ザンクトパウリはセルティックとフレンドシップ関係を結んでおり、ハンブルクのフットボールシーンでレンジャーズとセルティックの名を聞くことが多い。
ということで、この日はグラスゴーに入ったときから我がHSVのマフラーを身に着けてスタジアムに向かったが、スタジアム外ではレンジャーズとHSVの名が入ったマフラーが売られていたり、レンジャーズサポーターのチャントの多くがドイツ的なHSVと同じであったりとHSVがレンジャーズに与えている影響はそう小さくは無いようだ。
だから、破産したのか。。。
レンジャーズのサプライヤーは、イギリスのUMBROなのだがスタジアム隣接のファンショップのクオリティが非常に低い。マンチェスター・ユナイテッドやリヴァプールそしてセルティックなどはファンショップが非常に充実しており、個人的に服は日常でも着れる程。
そこはいいにしても、最悪だったのがグッズを買ったときに、エコバックを買うか?と聞かれ(それもまあ許せるが、)買わなかったときの袋がまさかのレンジャーズのレの字も無い真っ白の袋だったこと。
クラブ経営の中で、グッズ収入が占める割合の大きさは決して小さくないのだが、UMBRO含めて、いわゆるブランドを全く考えていない感じが残念過ぎて泣けてくる。
ちなみに、グラスゴー空港にはセルティックのショップがあったが、レンジャーズは無し。4部リーグの試合にも関わらず、鬼の様な数の警備員やスタッフが居たりと、破産の姿が色々と垣間見える。
ということで、とても勉強になる旅でしたっ!
みなさんも機会があれば、今年ぜひ。
最近のコメント