歴史に疎い自分でも、ここだけは是非とも行きたい、是が非でも行っておきたい町があるのだが、その1つがギリシャの首都、アテネ。最近では、ドイツ人を始めとしてヨーロッパ北部のお金持ちがこぞって投資の対象としているらしい、エーゲ海やイオニア海に浮かぶギリシャの島々が観光地として有名であるが、訪れるべきはやっぱりアテネ。
ご存知の通り、ここ数年いわゆる欧州債務危機のど真ん中にあり、最近は少し落ち着いてきたものの(ストや暴動といった意味で)、観光に行くのも躊躇する時期もあったので、このタイミングでの初訪問となったが、念願のアテネ名物、日中昼寝に没頭する、やる気の無い多くの犬たちも拝見することができた。
ソクラテス、プラトン、アリストテレス、日本語で「哲学」を意味する古代ギリシア語のphilosophiaを生み出し、人間が考えることのできる事柄の多くは、既にギリシア人が考えていたとも言われる。その舞台となった、パルテノン神殿やゼウス神殿といった紀元前の建物が今も現存し、それに触れることができることが本当に凄すぎる。
デモや衝突の舞台としてブラウン管にも良く登場した、国会議事堂。最近近くのシンタグマ広場で、1人の老人が「自分が死ぬことによって、子供たちに借金を残さないで済む」「物乞いをするような生活になる前に死を選ぶ」と叫んで自殺を図ったらしい。真下には、19世紀半ば、400年にも渡る長いトルコ支配から独立を果たした独立戦争で勇敢に戦った無名戦士の冥福を祈る、「無名戦士の墓」。建物自体はそう古いものでは無いのだが、報道で知るギリシャの現在進行形の現代の姿を思うと、まるでここが今、世界の中心であるかのような、妙な存在感を感じる。古きよきアテネの姿を残す前述のプラカ地区とは、目と鼻の先にあるのだが、共にリアルに感じられる2つの時代のギャップが何とも言えないアテネの魅力。
アテネを訪れたこの日、フランス大統領決選投票と合わせて、ギリシャの総選挙が行われた。投票日の時点で、今回の選挙で政権政党が議席を減らすことは確実で、再選挙濃厚、よって大勢に影響無しといった雰囲気だったようで、結果もその通りとなったのだが、こちらも情勢通りの結果となったフランス大統領選挙と合わせて、翌週から何故かユーロ危機再燃とか何とかで円高と株安が結構大変なことになって、特にギリシャがユーロ離脱云々と1回終わったような話がまたフォーカスを浴びて、全く意味が分からない状況になってきている。
多くの国々で用いられているアルファベットや単語の多くの起源となった言葉を持ち、哲学や歴史学、演劇、彫刻そして民主主義の礎を築き上げ、数年前にはEUROも制したギリシャがこのまま終わる筈は無い。
と思う。
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投稿情報: Kazimierz | 2013/02/20 03:03