NHKでニューイヤーコンサートを見ていて、ウィーン・フィルに行きたいなぁと、ふと思い、ドイツに戻った後、調べていたら、モーツァルトが生まれた音楽の都、オーストリアのザルツブルクでモーツァルト週間という毎年恒例のイベントが開かれ、その中で、内田光子さんとウィーン・フィルの演奏があることを知り、即チケットを獲って行ってきた。
ザルツブルクでは、夏にザルツブルク音楽祭というセレブ感たっぷりの世界でも指折りの音楽祭が開かれ、タキシードにイブニングドレスなど相の当にフォーマルな空間となるらしいが、この日の会場も、ベルリン・フィルを含めて少なくとも今まで自分が行ったことのあるコンサートの中では最もフォーマルな感じがした。ヨーロッパの歴史ある、「大人の」社交場というものを垣間見たような気がする。
内田光子さんのコンサートは、幸運にもこれで3回目となるが、素人であることを恐れずに言うと、全身全霊、身体全体で弾かれて生まれるメロディーは本当に素晴らしく、今回も、予習の為にiTunesで演奏されるモーツァルトのCDをダウンロードして何度か聴いて行ったのだが、内田さんの生のピアノを聴いた後で、改めて聴いてみるとCDのメロディーが非常にチープに聞こえる。
(と、素人ながらに精一杯、背伸びして表現してみました。非礼御無礼お許し下さい。)
後から知ったのだが、この日の指揮者であるピエール・ブーレーズという方が御年86歳のこれまた超大物で、モーツァルトが生まれた町で、間違い無く世界トップクラスのモーツァルトを聴く(会場含めて、雰囲気も最高!)という贅沢この上無い体験ができて、本当に幸せだなと身に染みて感じた。
恒様が昔、レッドブルク・ザルツブルクに居て、どうのこうのなんてーのはどうでもいーわ
指揮者: Pierre Boulez
Mitsuko Uchida, Piano
Renée Fleming, Soprano
Thomas Hamspson, Baritone
Gidon Kremer, Violin
Yuri Bahmet, Viola
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
プログラム:
Arnold Schönberg: Begleitmusik zu einer Lichtspielszene op.34
Wolfgang Amadeus Mozart: Konzert für Klavier und Orchester, F-Dur, KV 459
Arnold Schönberg: Konzert für Klavier und Orchester, op. 42
Igor Strawinsky: Pulcinella
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