日本人の日本人による日本人の為のサッカー大会、第2回ドイツJカップを翌日に控え、かつては本田、そして今、吉田とカレン・ロバートが活躍するオランダ1部リーグ所属、VVVフェンロのスタジアム、デ・クールへ。ドイツとの国境に近い、オランダの町フェンロへはデュッセルドルフから電車で約1時間。吉田やカレンが他の欧州組と一緒に、デュッセルドルフに集うのも良く分かるが、このデ・クールのキャパが何と7,500人。たぶん、日本でもこのスタジアムだとJ2にも入れないだろう。アヤックスのあの巨大なスタジアムやフェイエノールトのデ・カイプと比較すると、オランダリーグの格差の凄まじさを思い知ることができる。
初めてのスタジアムでそのスタジアムならではの色々を見つけるのがサッカー観戦の醍醐味の1つであるが、ここフェンロのホームスタジアム、デ・クールで斬新だったのが選手入場の方法。スクールウォーズのテーマ曲ばりに軽快なフェンロのテーマソング?に乗せて選手がまるで山の上から降りて来るような体で入場してくる。完全にロッカールームがそこにある後付けの演出であることに間違い無いが、先述のテーマソングと共にいい感じの雰囲気。HSV女子のスタジアムもロッカールームがスタジアムと離れたとこにあり、選手がふつうにタラタラ歩いて入場してたことを思い出す。
試合前、スタジアム併設のバーでビールを飲んでいたところ、何やらカツカツカツと音がするなと思ったら、上から選手が降りて来てアップに向かっていた、ここロッカールーム下。そのとき、1人のサポーターが中に顔を突っ込み、激しくヤジ(と思われる)を飛ばしていたので、観戦の際にはここにスタンバっていると、吉田やカレンに優しく顔の見えない声援を送ることができるかもしれない。
今シーズン、ここまで9試合を終えて勝ち星無しと弱小を生のままに行くフェンロ。この日の対戦相手は、昇格組のRKCヴァールヴァイクということで当然ながら待望の初勝利が期待される。このレベルになると、代表で主力の吉田(麻也と呼ばれていることを初めて知る。)、多くの経験を持つカレンがチームを引っ張って行くべき立場であるべきだが、2人共正しくその通り、プレーそして他の選手への指示の出し方等でチームを十分に鼓舞している姿を見ることができ、何とも頼もしく思えた。
この日なのかいつもなのか、日本からなのか近くからなのかは定かでは無いが、たくさんの高校生(と思われる)がスタジアムへ詰め掛け、麻也、ボビさんに対し声援を送っていた。麻也は後半開始前、そしてボビさんはキーパーが倒れて試合が止まってる間に、彼らの声援に対し丁寧なリアクションをし、勝ったということもあるのだろうが、試合後は近くまで挨拶に来てくれた。これだけの日本人が、フェンロという辺鄙な田舎町まで応援に来てくれることが、2人にとってどれだけ嬉しいことか、そのような姿からも十分に感じることができるが、他の代表クラスの選手が所属するドイツやイタリアのトップリーグと比べると1つ落ちるオランダという場所で、1つ1つの試合に対しベストを尽くしている姿を観て、いつものことだが自分にとっても非常に励みになった。
そう言えば、この日は吉田の先制ゴールと、フェンロの初勝利。ひさしぶりに日本人選手所属のスタジアムへ足を運んだが、またしてもいいもの観させて頂きました。
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投稿情報: poznanprzeprowadzki | 2013/02/17 15:01