このような類の本は、いわゆる暴露本の域を出ない被害妄想甚だしく、その本自体を売って利を得ることを目的とするのが多数を占めるが、この本を読み進める限り、筆者に憐れみを感じてしまうようなことは無く、日本のあるべき姿に向かって筆者を含めて、今後どのようにしていくべきか多くの示唆を与えてくれる。
個人的に感じたのは、38万部(2011年9月時点)"も"売れたこの本の波及効果等、選ぶ側の国民が変わることで、まともな政治家が増え、官僚を含めた日本の政治を変えていくことは可能であること。筆者が言う、「努力してなるものではない」高齢者を含む、日本における「平成の身分制度」の根の深さ。(世代交代が如何に重要か。逆に言うと、現状在る人達では厳しい。)税金がどのように使われるかは別として、やはり己を含む大企業を中心とする民間が競争に勝ち、如何に外貨を獲得してくるか。さらに、当然のことながら、いわゆるベンチャー企業を如何に創出していくかも。
現場に身を置くものとして、もっと精進する必要があるなと。
日本中枢の崩壊 | |
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