さて、旅の始まりはバルト三国の1番北はエストニアの首都、バルト海のフィンランド湾に臨む港町タリン。エストニアは長い占領時代を経て1991年に独立し、2004年にはEUへの加盟を果たす。今年、2011年には欧州単一通貨ユーロが導入され、欧州文化首都(EUが指定した加盟国の都市で、一年間にわたり集中的に各種の文化行事を展開する事業)に選定され、訪れてみて感じたことだが、まさにこれから期待される街と言って良いだろう。
写真は町の最も重要な出入口を守るため、1529年に建てられた砲塔、ふとっちょマルガレータ(実名。由来は割愛。)
世界遺産にも指定されている旧市街のメインストリート、ヴィル通り。約2.5kmの城壁に囲まれ、かつて支配者や貴族たちが居を構えた「山の手」と、商人や職人たち市民が築き上げた「下町」とに分かれる。というのは、地球の歩き方からのパクリであるが、空港からバスを利用し降り立った街は、今まで訪れて来た色々なヨーロッパの街と比べて何ら遜色無く、良い意味で至ってふつう。バルト三国と聞いて、もっと田舎の街を勝手に想像していたが、そんなことは全く無く、広場に並ぶレストランには、民族衣装を着たキレイな女性が並び、街全体に観光客を含めて、何とも表現し難いがとてもいい雰囲気が漂う。
エストニアで驚いたのが、空港、バス、ホテルと至る所でフリーのWi-Fiを使うことができる。Wikipediaによると、タリンは「バルト海のシリコンバレー」と言われているらしい。(言い過ぎ?)Skypeの本拠地がエストニアであることは巷で有名。国政選挙には電子投票が用いられている。面積は北海道の約6割の広さしか無く、人口も130万人程度しか無いのであるが、国家としての意思が感じられ非常に素晴らしいと思う。
資本主義への移行、EU加盟などを機として、エストニアは西側(特に北欧)資本流入の真っ只中。タリンは、フィンランド湾を隔てて隣国となるフィンランドの首都ヘルシンキとわずか80kmしか離れておらず、フェリーで3時間程度、高速船なら1時間半程度の距離。フィンランドよりも物価(特に酒類)が安いため、タリン市内へ多くの買い物客がフェリーを利用して訪れる。
ということで、フェリーで北欧へと乗り込むことにする。
色んな所でwifiフリーとはすばらしい国だね。
エストニアってロシアのすぐ隣だしイメージとしてはロシア人みたいな人が多いのかと思ったけど、ブログの写真みるかぎりではそんなこともないのかな。
投稿情報: misuzu | 2011/08/31 15:45
>misuzuさん
毎度コメントありがとうございます。
そうですね。系統は似てるのかも知れないけど、ロシア人ってよりは、ローカルなエストニア人が多いと思う。そして、観光客もたくさん。
投稿情報: shimizu | 2011/09/01 19:56