北欧横断旅行のメイン、タリンク・シリヤラインTallink Siliya Lineの豪華フェリー、シリヤシンフォニーSiliya Symphonyによるバルト海クルージング。シリヤシンフォニーは、全長203メートル、総トン数58,376トン、客室数995、贅沢満喫を目的としたこんな化け物を作った輩に心から乾杯。
こんな船、買うといくらすんだ?と素朴な疑問を持ちながら意気揚々と優先搭乗。
ヘルシンキ17時発、ストックホルム翌朝9時半着、日常を忘れたまさに夢のような時間。ここが噂の吹き抜けになったプロムナード。ここは本当に船の中ですか?と聞かずには居られない程、レストランやバーに免税ショップ等たくさんのショップが通路の左右を埋め尽くす。こんなもん作った輩、作ろうと思った輩をリスペクトすることこの上無いが、このプロムナードに面した客室が外の景色は見えないにも関わらず、結構人気だそう。自然よりも人間模様を見る方が好みとは何と乙な。
船内には選ぶのに困る程、レストランがあるが、値段もリーズナブルな飲み放題のビュッフェスタイルのディナーが人気。サーモンやニシンに貝などが食い放題なのは勿論であるが、インターナショナルな老若男女が船上でビュッフェに集うことでその場に漂う何とも言えない高揚感と、まだまだ明るい外の景色が最高のつまみ。これぞ、贅沢ってもんだ。ちなみに、ビュッフェはウェブ等を通して事前に予約もできるのだが、当日船に乗り込んだその足で店先でやっている予約カウンターに向かい、自分の好みの時間帯の席を予約するのが良い。
プロナードには、サプライズ的にピーターパンが現れ、良く分からないストーリの下、皆で軽快な?ダンスを繰り広げる。その他、主に子どもを飽きさせない施設やイベント等数多く用意されているのがとても素晴らしいと思う。
バルコニー付き、一等船室のコモドーア・クラスは豪華朝食付で1室355ユーロ。デッキ専用の2つのサウナとバーがあり、優先搭乗(かなり並ぶので結構重宝する)もできたりと、交通の手段としてでは無く、クルージングそのものを楽しむのが目的ならいいのではないでしょうか。
8月という時期的に、いわゆる白夜では無かったが、夜は10時過ぎ迄、朝は4時頃から日が昇り、カジノやナイトクラブと文字通り眠らぬ夜が準備されている。この日は早めに退散したが、例によって深夜永遠と続く、超絶ヒットパレードダンスタイムが繰り広げられていたであろうこと、想像に容易い。ヨーロッパのおじさん、おばさんは本当に元気だ。
いつもより朝早起きして外を眺めると、スウェーデンのフィヨルドそして1家に1台はプレジャーボートを持っていると言われる北欧の人々の豪華な海沿いの別荘等お目に掛かることができる。
ヨーロッパでは旅の主要な選択肢の1つであるクルーズ(船旅)を今回初めて体験したのだが、著書でこのシリヤラインを勧められている大前研一さんの言葉を借りると、「船上でゆったりと移り変わる景色、何者にも邪魔されない自分だけのゴージャスな客室。飛行機や鉄道の移動では体験できない時間の流れに1度味をしめてしまったら、もう船旅は止められない。」今回、また1つヨーロッパで人生の楽しみ方(贅沢)を教わった。天気がイマイチだったのがちょっと残念だけど。
ちなみに、船はほとんど揺れないので、私が大丈夫だったので船酔いの心配は無いでしょう。
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投稿情報: Felicja | 2013/02/20 03:15