ドーハで行われた1994年アメリカワールドカップのアジア地区最終予選、イランに敗れ後が無くなった北朝鮮戦、日本代表は3vs0で快勝。翌日のカタール「ガルフ・タイムズ」が付けた"KING KAZU"という大見出しが、その日獅子奮迅の活躍を見せた三浦知良の以後のニックネームとなったことは有名であるが、それを知ってかしらずか翌日、THE SUNDAY TIMESの見出しも"KING MESSI"と相成った。
地元HSVのシーズンチケットを初めて購入し、日頃はブンデス・リーガ中心の観戦となっている自分にとって、2010/11シーズンのチャンピオンズリーグと言えば、やはりシャルケのベスト4進出。チャンピオンズリーグ出場権を決定するUEFAの協会別係数ランキングでドイツがイタリアを抜き3位となり、2012/13シーズンより従来の3チームより+1となり、4チームが出場権を獲得できる。観客数やクラブ収支ではこの日ファイナル進出となった2強、プレミア(イングランド)、リーガ(スペイン)と比較して申し分無い我らがブンデスリーガ。ミュンヘン開催の来年こそは、ファイナルへ進出しビッグイヤーを掛けて戦って欲しいものである。
チャンピオンズリーグの決勝は、UEFAが認定した「五つ星」スタジアムでの開催となっており、今年はロンドンにあるサッカーの聖地と言われるウェンブリースタジアムで行われた。このスタジアムは、イングランドサッカー協会が保有し、基本的にクラブチームの試合は無く、FAカップの決勝戦やイングランド代表の試合を主に使用される。そのキャパシティも90,000人と、とてつも無くデカいのだが、どんだけ回転率低いんだと。イングランドサッカー協会、恐るべし。バルセロナのホーム、カンプ・ノウやマンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールドトラフォード等、個人的な欧州「訪れるべきスタジアム」への巡礼も今回のウェンブリースタジアムを以って、ひとまず一巡することができた。
さて、バルセロナであるが、自分は戦術云々は詳しく無く、(そろそろ勉強しようかとは思っているが)バルセロナの戦術がどうのこうのという話は世に飽きる程出回っているが、(実際は一部の人にしか理解されていないようだが)少なくとも自分がこの目に見た限りでは、今回はメッシという3文字で語り尽くして良い様に思う。分かっていても止められないというのがサッカーの世界には結構あるが、(今で言うとロッペン)この日のメッシのゴールは、それを超越した「マジですか?」というレベルのものだった。シュートに至る迄の他の選手の動き云々の話は勿論あるだろうが、あの足の振りは尋常では無かった。真ん中をガッチリ固めたはず?のユナイテッドの選手たちもビビったのでは無いだろうか。(実は結構好きな)マンチェスター・ユナイテッドも自陣ペナ付近締めるところは締め、数少ないチャンスをエースのゴールでモノにし、前半を1vs1で終え、バルセロナに勝つならユナイテッドという期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンス(特にパクチソン)を見せていたが、メッシのあの1点が全てだったような気がする。ただ、スタジアムの凡そ半分を占めたサポーターを含め、1vs3となった後も最後の笛が鳴る迄、勝利を目指す姿勢を崩さなかったマンチェスター・ユナイテッドは十分称賛に値すると思う。今迄、自他共に認めるサッカーマニアとして、世界中でそれなりにそれなりのサッカーを観てきたつもりだが、衛兵までをも動員した開催地ロンドンの盛り上げや徹底した警備に見られるUEFAの威信、そして伝統ある両チームサポーターが醸し出す雰囲気、まさしく世界最高の舞台の中、世界最高のクラブ同士がその1試合に総力を結集した一戦は自分のサッカー人生の中で間違い無く、最高と言える類のゲームとなるであろう。
サッカーの神様、ありがとう。
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投稿情報: Irena | 2013/02/19 20:44