内容が内容だけに、完全にニュートラルな立場で書くことはできないだろうが、相当な取材を重ねられており、自分が読むにあたっては十分に客観的と思える内容。個人的には、恥ずかしながら知らないことばかりで勉強になりまくり、超おススメに値する名著。昭和史から学ぶべき5つの教訓として、著者自身も最後にまとめてあり内容詳細は割愛するが、このようないわゆる戦争に関して、通史の形である程度きちんと学ぶというフェーズが日本の学校教育に於いて無いというのは非常に宜しくないことだなと。中学、高校の段階で興味を持ってある程度自分の中で咀嚼できるかというと甚だ疑問だが、少なくとも山川の日本史1冊の中でどこに重点を置くかという意味では重要な話かと。この年になってようやく、日本史に限らずあの頃受けていた世界史や地理、理科教科がどれほど大切なものかが分かってきたのであるが、それもこれも含めて高等教育(大学、大学院の方)の在り方等、今年4月から導入された小学校への英語必修化という小手先のもので無く(そもそも小学校の先生が英語教え切れるのか?)、日本の教育は改めて考えるべきときに来ていると思うのだが、そもそも上位概念である国の在り方をリーダーが示せないのではやり様が無いよね。。。
昭和史 1926-1945 | |
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