この方の著書は、お世辞抜きに素晴らしいのでコンサル等では無く、表舞台で力を発揮してもらいたいと常々思っているのだが、それはさておき、「国民の誰もが、医・食・住を保障される国家」というヴィジョンを実現していくための経済政策と社会のしくみについて戦略の専門家らしく組織、制度にも触れ、特に官僚機構の改革につき詳細に記述している。今回の一時帰国で、運転免許の更新を行ったのだが住民票の取得等を含めて手続がまあ面倒なこと、そして何やかんやでやたらとお金が掛かる。免許センターとは何ぞや?天下りの天下りによる天下りの為の仕組以外の何者でも無い。とにかく、自然減でも何でも良いので天下りを含めた国家公務員とそれに付く組織の数を徹底的に減らしていくことが破綻している日本の財政を立て直す為に、非常に重要なことだと感じた。ちなみに、今まで知らなかったが特別会計という制度、凄すぎる。東大生を官僚にさせない教育がもしかしたら今、必要なのかもしれない。重ねるが、本著は名著。
成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書) | |
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