ロンドンに行くのは何回目か。2011年、今年初の観戦は昨年と同じく、ロンドンからスタート。東ロンドンに本拠を構えるウェストハムと、ロンドンの雄?アーセナルの対戦は、ロンドンダービーとは言わない。トットナムとアーセナル、フラムとチェルシーというのが地域的な関係もあり、ダービーと言われ、言わずもがなアーセナルとチェルシーの一戦もビッグロンドンダービーと称される。ロンドン、プレミア5番目のチーム、ウェストハムは下町に在り、最もロンドンらしいチームとも言えるのであろうが、今シーズンは、この日のゲーム開始時点で何と最下位に位置し、降格危険信号点滅中。
チェルシーの不調により、例年通り、名将ベンゲル指揮官の元、いつも通りそこそこにやっていた結果、マンチェスター・シティの勃興もあり、結果的に、プレミア優勝を狙える位置につけるアーセナル。チャンピオンズ・リーグ1回戦がバルセロナ戦であり、そのサッカースタイルが似ていることから注目されてるが、この日も破壊力は全く無く、イマイチ開花しきれない感が否めない通好みの選手が、抜群のパフォーマンスを発揮し、3vs0での楽勝。個人的には、今シーズンのナスリの活躍は特筆すべきものだと思うが、世界最強軍団バルセロナにも十分に組していける力を今のアーセナルは持っているなと。この試合からは、ディフェンスが判断できないが、やはり1回戦の中では注目度ナンバー1のカードであることは間違いないだろう。
アマがプロに勝つことが可能なように、力の差があってもそれなりの試合になってしまうのがサッカーというスポーツの面白いところであるが、この日の試合は、近年稀にみる、アーセナルのワンサイドゲーム。(本来、そのようなレベルのチームでは無いが、)プレミアとは言っても、最下位になると結構ひどいなと思えるような大変な体たらくを見せてしまったウェストハム。ビルドアップから2本目、3本目になると、パスが行くべきところにきちんと行かず、簡単に相手に獲られて幾度と無くカウンターを喰らう。降格するチームというのは、こうなってしまうものなんだと、色々な意味でとても勉強になったのだが、そのスタジアムの電気が示すように、来年のプレミアはおそらくロンドンには4チームとなってしまうことだろう。
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