世界三大ビール博物館と勝手に称した、オランダはアムステルダムのハイネケン博物館、アイルランドはダブリンのギネス博物館、そしてファイナル、コペンハーゲンのカールスバーグ博物館へ。この三大博物館を制した、日本人はそういないのでは無いか思うのだが、その真相は如何に。
カールスバーグ博物館は、コペンハーゲン中央駅から2つ目の駅の近隣に位置し、莫大な土地を持つ工場と市庁舎よりも高い建物は建てられないと記載されていたのは嘘だったかのように、天井高く聳え立つ泣く子も黙る本社ビルと隣接する。あらゆるマーケティングの策を尽くし、世界中に同じ味のビールを拡販しているのであろう。
結論として全体的に、ギネスは別としてハイネケンと比較して、下位に甘んじている理由が分からないでも無い、ブランド構築という観点から見た際の博物館の至らなさは、特に具体的には語らないが、昔はビールを馬で運んでいたということのみを語る為に馬を飼っている、そのこだわりには脱帽。ちなみに、見た限り4頭もいらっしゃる。
ハイネケン、ギネスのそれと比較して目を引いたのが、この傘下に置くブランドのビール瓶を年代別に並べた秀逸の展示。酒の瓶を並べることは、酒好きにとって最高のインテリアで且つ、酒を好まないものにとっては単なるゴミにしか見えないのだろうが、この数と歴史を感じさせる誇りは素晴らしい。
さて、本題に入るが、その一角になんと、ハンブルクが誇る二大ブランド、HSVをスポンサードするHOLSTENとザンクトパウリをスポンサードするASTRAが並べて展示されていたのである。まさかのまさかであるが、買収という過程は経ていたとしても、HOLSTENとASTRAはなんとカールスバーグ傘下に置かれているとのこと。確かに、今シーズンより、HSVのホームスタジアムのピッチ看板にHOLSTENという長年のメインスポンサーを持ちながらも、カールスバーグの広告が登場した為に違和感を感じていたのだが。なるほど、そういうことかと。昨年のザンクトパウリ昇格記念パーティーの際に、HOLSTENのアドバルーンが舞っていたのだが、あれは嫌がらせでは無くむしろ、昇格を祝うものだったのだと。
カールスバーグは言うまでも無く、世界トップクラスの人気を誇る、リヴァプールのスポーンサー。其々のユニフォームから歴史と威厳が臭い立つ。その名に恥じず、頑張れよと、リヴァプール。
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