久しぶりの書評。「世界にいる7億人の富裕層」をターゲットとし、マーケティングによる市場づくりに重点を置く。個人的な今のキーワードとして、サムソンが挙げられる。サムソンと言えば、何年か前までは安かろう悪かろうの代名詞だったが、いつの間にかトップブランドとして認識され、売上高、利益率共に日本企業が束となっても太刀打ちできないレベルにまで成長してしまった。そのサムソンの「マーケティング・コミュニケーション」を担う、株式会社コムセルの社長による、サムソンを中心としたマーケティング論考。現場を軸とした、非常に説得力のあるマーケティングに留まらず、日本企業そのもののあるべき姿が描かれている。学生時代に、マーケティングをやりたいと思った頃もあり、社会に出てから今のやり方は如何なものかと経理側から見ても多々思うこともあるが、一般消費者を相手とするメーカーにとってどのように作るかと同様に、どのように売っていくかは本当に重要だなと再考。他と比較して、日本の製品が優れていることは間違いのないことなのだから。
日本で打っている数あるテレビCMを止め、(それはそれで、そちらの業界が困ることになるので、問題はあるのだが。)チェルシーのユニフォームスポンサーになり、世界中の空港に看板を出している方が100倍マシ?
市場づくりを忘れてきた日本へ。 | |
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