女子ワールドカップの開催を来年に控え、ドイツで開催されているU-20女子ワールドカップ。我らが日本vsナイジェリアの試合を、初めて訪れるアウクスブルクで観戦してきました。
女子代表の試合は、何度か見た経験はあるものの、U-20というカテゴリーを見るのは初めて。とは言うものの、既に代表で名を馳せているキング岩淵の存在もあり、その他代表に名を連ねている選手も少なからずおり、また相手であるナイジェリアの見事なパフォーマンスもあり、非常に興味深くそして楽しい試合となった。不甲斐無い敗戦を喫したことを除いては。
女子のU-20というカテゴリーが男子と戦うとどれくらいのレベルにあるのか分からないが、1つの1つのプレーや勝つ為のチームとしての在り方等、日本サッカーはそれこそ底辺まで非常に指導が行き渡っており、1歩1歩世界標準へ向けて進んでおり、その結果としての今回のフル代表のベスト16があったのだと感じずにはいられないとても質の高いゲームだったと思う。特に、9番の高瀬選手のFWとしての仕事の仕方とプレーの質は素晴らしかったし、(調べたところやはり既に代表らしい。)途中で交代してしまったものの、6番の左サイドバックの選手は体がそれこそ普通の女子高生の様に華奢だが、レフティーの左サイドバックらしい活かしたプレー。それに代わって出場した選手もきちんと仕事をしていた。このようなところからも、日本のサイドバックのレベルが上がってきていることが感じられた。あと、7番の藤田選手のプレーも個人的には非常に好きです。そして、岩淵選手。正直、期待が高かったのを差し置いてもあまり、褒められるパフォーマンスでは無かったが、それでも結果を残してくるのはさすが。「持ってるな」と。
ナイジェリアの2点目はサイドからのパスにキーパーが反応したところを、詰められたもの。フル代表でも良く言われることだが、普段ではあり得ないところに足が伸びてくるというのが、いわゆる身体能力の差、アフリカの選手の凄さ。選手たちは、おそらくサッカー生活において初めて体感したのでは無いだろうか。普段、通るパスが通らず、普段、走り勝てるのに勝てない。そのような1つ1つの貴重な体験を経て、将来、代表となって世界一を目指すとき、そしてサッカーに限らず、人生のいろいろな場面に置いて今日の90分のゲームが非常に大きな意味を持つのだろう。若いって素晴らしい。みなさん、来年も、ドイツでお会いしましょう!
昨シーズン、最後までザンクト・パウリと昇格を争ったアウグスブルクのホームスタジアム。中央駅からトラムで10分程度、トラムを降りてから若干歩かなければならないのだが、偶に傷だが、さすがはドイツ。所属は、2部リーグでも非常に観戦しやすい素晴らしいスタジアムでした。
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