お断りしておきますが、私はドの素人です。例によって、単に通ったことの無い道を選ぶ旅人です。
ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルクバレエを初体験してきました。良く日本に来日しており、その際のチケットは数万円を優に下らない訳ですが、チケットの値段は席によってピンキリで、1番安い席は10ユーロを切ります。これぞ、文化というものでしょう。本日は、トマス・マンの「ベニスに死す」、当然ながら?ストーリーは全く知らず、バレエに関する知識も全く無しの文字通りの白紙状態で、歌劇場へ乗り込む。
休憩を入れて約2時間半。バレエの定義は、歌詞・台詞を伴わない舞台舞踊とのことだそうだが、ストーリーを前提として、音楽と完全に調和した形で、体一本で良くあれだけの表現ができるものだと素直に感動。一部分かる部分もあるが、全体を通したストーリーは正直、分からなかったものの(後から、ストーリーを調べてみたところ、なるほどと。)不思議な程、エンディングに向けて盛り上がりグッと来るものがあった。例によって、カーテンコールが永遠と続き、拍手と歓声が鳴りやまず、何とも言えない充実感を得て帰路10分ほどで家に着く。バスで訪れている団体客も多くいたが、ベルリンフィルとは違って、ほとんどが地元、ハンブルクの人のような感じがした。開演前に一杯やり、休憩時間に一杯やり、終わった後に一杯やり、近くのカジノにでも行くのだろうと、「神々達の遊び」のような至福の週末の過ごし方である。恐るべし、ドイツ。定期的に、スケジュールをチェックしてまた来よう。次回は、白鳥の湖とハンブルクのフィルも見たいな。
ハンブルクバレエ学校の生徒か、列記とした劇団員か、日本人と見られる女性の方が舞台に立たれていました。こっちの分野で活躍されている日本人は本当に多いなと先日の、ベルリンフィルに引き続き、感じました。己も頑張らないと。
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