17世紀から続くチェスキー・クルムロフの地ビール、エッゲンベルクEggenberg。
チェスケー・ブディヨヴィッツエからさらに、南に約1時間。その駅舎の佇まいから、まるで一昔前にタイムスリップしたような、世界でもっとも美しい街のひとつに挙げられ、世界遺産にも登録されているチェスキー・クルムロフへ。この街、最大の魅力は(も?)、ビール。
では無く、何と言ってもその景観。レンガ色の屋根と木々がもたらす緑のコントラスト、そしてヴルタヴァ(モルダウ)川の流れを下に見据えながら飲むビールは最高の一言に尽きる。(ちなみに、冒頭の黒ビールはギネスのそれとは全く違って、ふつうのビールのようにきちんとのど越しもあり、かなり美味い。)この日は、快晴とは言えない天気だったこともあり、写真でその素晴らしさが伝えきれないのが残念極まりないが、是非この目、この耳、この舌、身体の全てを使ってこの地を訪れ、感じて頂きたい。
チェスキー・クルムロフ城では突然、クマが飼われている。1707年には既にクマの飼育についての記述が街の文献に見られるという。チェコは必ずと言って良いほど、其々の街の名前を冠した城を街の中心に従えている。チェコが「城の街」と言われるのも妙に納得。
ということで、プラハ、チェスケー・ブディヨヴィッツェ、チェスキー・クルムロフとビールに始まりビールに終わる?電車を使ったゆっくり、じっくりの旅は、学生時代に初めてチェコを訪れたときに感じた、これぞヨーロッパ!という感触との再会であった。事あるごとに、ハンブルクからの距離を含めてヨーロッパの中でチェコはおススメと言っているが、プラハだけでは無く、魅力的な他の2つの街もそのレパートリーに加えることができ、未だ未だ先は長いがヨーロッパ通への階段をまた一歩先へ上ることができたような気がする、そんな素敵な旅であった。
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