ブンデスリーガ制覇の旅、1部18チーム中15番目の訪問は2001/02シーズン、ブンデスリーガをドルトムントに、ドイツカップをシャルケに、チャンピオンズリーグをレアル・マドリッドに何れもファイナルで屈し、見事に昨シーズンも2位で「万年2位」の名を欲しいままとするレバークーゼンのホームスタジアム、バイ・アレナへ。泣く子も黙る製薬会社バイエルをスポンサーとし、SAPをバックにつけるホッフェンハイムと並び、企業色が表に出た無味無臭のチームとして有名である。
チャンピオンズリーグに度々登場するので、日本でもその名を知られている部類に入るであろうバイ・アレナのキャパは約3万人強。2008/09シーズンに行われた改装前のキャパは22,500人だったらしいが、これだけの強豪なのに基本的にあまり人気が無いんだなぁと物思いに耽っていたときに気付いたのが、スタンド最前列のビール置き場(仮称)。ここに、ビールをこれでもかと並べて試合が経過するに連れて、次々と飲み干していったドイツ人サポーターがskyに抜かれていたことがあったのだが、あれはバイ・アレナだったのかと。事前に知っていれば、最前列を確保したのに残念。(この日は2列目)
ということで、この日も偶々フライブルク戦となり、バーデン=ヴュルテンベルク州在住のフライブルクファン@morgenbadenさんと例によってホームとアウェイに分かれて観戦させて頂いたが、この日もまさかのフライブルク2vs0快勝。個人的には、試合内容からしてもフライブルクはこの日の勝利で残留濃厚と思うが、レバークーゼンはこの日の敗戦で前フライブルク指揮官の監督ドゥットを解任。結果的に、両チームにとって非常に重要な試合となった。そう言えば、サポーターが後ろ向いて応援したり、無駄にウェーブが起こったり、そこら辺のおじさんが監督に向かってティッシュをヒラヒラさせていたりとその予兆はあったにしろ、毎試合必死の思いで残留争いを繰り広げている我々からすると、ぬる過ぎて腹が立つことこの上無い試合、雰囲気だったなぁ。
レバークーゼンは言うまでも無く、あくまでもチャンピオンズリーグに出場すべきチームで、ヨーロッパリーグでは物足りないチーム。既に終盤に差し掛かった今シーズンは、チャンピオンズリーグ圏内は無理で、適当にやってればヨーロッパリーグは行けるでしょ、降格も無いし的な位置なので、残留に向けて必死に戦っているフライブルクとのモチベーションの差は明らか。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、ホームでバルセロナに7vs1で粉砕される前はアウグスブルク、ケルンそしてバイエルンとリーグ戦3連勝を飾っているのだが、バルセロナ戦後は緊張の糸が切れたようにヴォルフスブルク、グラッパ、シャルケ、フライブルクに4連敗。これは、明らかにモチベーションの違いによるものだと思うが、ヨーロッパを戦うことはリーグ戦にこのような形で副作用をもたらすことがあるのだなと非常に勉強になった。次節レバークーゼンは、ハンブルクホームでの一戦となるが、リヴァプールのレジェンド、ヒーピアの監督就任でモチベーション急上昇とならぬことを祈るばかりである。
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