飛ぶ鳥落とす勢いの18歳、宮市亮を応援にオランダのロッテルダムを本拠とする、フェイエノールトのスタジアム、デ・カイプへ。代表戦を見たことはあるものの、オランダ・リーグ、エールディビジを観戦するのは、今回が初めて。
フェイエノールトと言えば、ある意味レジェンドとなっているのが小野伸二。スタジアムの中には、2002年のUEFAカップウィナーズを記念するものが数多く掲げられていたが、言うまでも無くその中心メンバーとなっていたのが彼。このUEFAカップが丁度、ワールドカップ日韓大会の直前だったから、あのときノリにノっていたんだなぁと昔を回顧したのは、既に10年が経過した2012年。月並みだが、時が経つのは本当に早い。
フェイエノールトがUEFAカップを獲ったことは、当時小野が在籍していたことでフォーカスされていたが、数々の展示を見て気付いたことはこの優勝がホーム、ロッテルダムでのファイナルを勝って得られたものであること。wikipediaで調べた限り、第三国開催となった1997/98シーズン以降、ホームスタジアムでファイナルを獲ったケースはフェイエノールトのみ。スポルティングがリスボンでやっているようだが、その試合は落としている。そう言った意味で、去年、我らがHSVがハンブルクで行われたファイナル目前、準決勝で涙を飲んだことは後悔してもしきれない。
欧州のスタジアムはどれもそこ独特の雰囲気を持っているが、ここフェイエノールトのスタジアムはサポーターとして通い詰め、選手としてプレーするには最高の雰囲気。相手のゴールキーパーのゴールキックに合わせて、「オー、○×△!」と汚い言葉を浴びせるという応援スタイルに、森本カターニャのスタジアム以来出会うことができた。席を隣にしたおばちゃんもどこかラテン系でノリが良く、ヨーロッパ最大の港湾都市とされ、首都アムステルダムとは一線を画すロッテルダムの象徴として、ここデ・カイプは「訪れておくべき場所」としておすすめである。
さて、スピードスター宮市亮であるが、この日も当然ながらスタメンを飾り、サポーターからも既にリオ(あるいは、ミヤィチ!)の愛称で親しまれ絶大な信頼を勝ち得ている様子。恥ずかしながら、テレビを含めてそのプレーを見たのは今回が初めてであり、今日の試合は相当研究されて完全に抑え込まれた様子であるが、その中でもドリブル、ドリブル、ドリブルと徹底的に仕掛けていくプレースタイルとチェイシング時にも見られるその足の早さは天下一品。ロンドンオリンピック、日本代表そして将来的なアーセナルでの活躍を期待したい!
最近のコメント