マンチェスター・シティvsウィガン@シティ・オブ・マンチェスター
1,500万ユーロの移籍金を出して、カカを獲得に乗り出し、どうやら移籍するという報道が優勢なこの状況下、シティ・オブ・マンチェスターに足を運んでいたのはおそらく我らだけであろう。ま、ロビーニョの二の舞とならぬよう、カカには是非とも移籍しないで欲しいものであるが・・・
ヨーロッパに来て、ブンデス、セリエA、リーガと観戦してきたが、いろいろあって今回がようやくプレミア初観戦となった。たまたま、年始の仕事が一段落(正直、全く段落していないのだが。)したこの週末のカードを検討し、ロンドンでは無くマンチェスター、ユナイテッドでは無く、シティへと向かった訳である。プレミアのスタジアムのピッチへの近さは昔から、ブラウン管を通して知ってはいたが、今回、3列目に陣取ったこともあり、半端無く近い。ベンチよりも、近い。あまりにも、近くてピッチ全体を見渡すにはつらいぐらい。これは、日本も見習うべきです。ホントに。
そして、スタジアムの雰囲気。最近、気付きつつあるのだが、サッカーは後半の前半に対する重要度が100倍も違うのを知ってか知らずか、ハーフタイムの時点ではプレミアのスタジアムもそこまで凄くは無いなと、ビールを飲みつつ思っていたのであるが、前半0vs0で迎えた後半は、今まで何だったんでしょうか?と思える程、スタジアムが一変し、ウィガンのファールに対しては、自分の周りの老若男女全てが立ち上がり、お決まりのリアクションを取り、スタジアム全体で歌や拍手でチームを鼓舞。セルティック・パークで感じたあの雰囲気は、セルティック特有のものなのでは無く、(とは言ってもセルティックパークは別格であったが。)イギリスのスタジアムに共通する雰囲気なのであろう。さすが、イングランドと言わずにはいられない、素晴らしい雰囲気であった。
ロビーニョが電撃的に移籍し、シーズン前半はブイブイ言わせていたシティではあるが、今となっては降格の可能性も残す下位の位置に沈み、チームとして高いモチベーションを保てていない感じがした。それは、ウィガンにしても同じである。結局、かつてのマラドーナのように、ひとりでチームを優勝させてしまうような選手は現代においては皆無であり、少なくともチャンピオンズリーグの決勝トーナメントには間違い無く進むようなビックチームに所属した上で、トップを目指すというのが本流なのかなと。そういう意味では、ロビーニョの移籍は完全に失敗であったと思うし、もしカカがシティに移籍したとしても、間違い無く、勝てないので、何をも心配せずにミランに残り、もう一度バロンドールを獲るぐらいの活躍をしてほしいものである。次回は、念願のオールドトラフォードを訪れたい。
最近のコメント