10月の週末、(HSVがいつもお世話になってます)エミレーツ航空で、アブダビ、シャルジャ、アジュマーン、ウンム・アル=カイワイン、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマとともにアラブ首長国連邦、UAEを構成する首長国の一つで、数年で劇的な発展を遂げ、瞬く間に中東屈指の商業都市へと成長したドバイを訪問。
ドバイには現地で働く地元の同級生が住んでおり、早朝から深夜まで1日完全フルアテンドして貰ったおかげで、2012年の中で最も思い出に残る素晴らしい旅となった。ありがとう。
ドバイの中心デイラ地区には、金製品等を扱う小さな店舗がひしめき合うように軒を連ねる金市場ゴールド・スークがあり、ドバイの金(キン)の力を感じることができる。
2006年に10代目の首長となったシェイク・モハメッドが石油で得た潤沢な資金を活用して開発したというジュメイラビーチ・リゾート。白い砂浜に、館内に高さ90メートルのオブジェがあるという波の形を彷彿とさせる外観のジュメイラビーチ・ホテルが居を構える。
ジュメイラビーチ・ホテルだけでも十分に圧巻なのだが、その向かいの海上に、まさに度胆を抜くような地上321メートルと世界一の高さ(らしい)を誇る、全室スイートの"七つ星"ホテル、バージュ・アル・アラブ、別名アラビアン・タワーがそびえ建つ。
1番安いデラックススイートで約20万円。人口橋を沖に向かったところにあるバージュ・アル・アラブは見学などでは入れず、ドレスコードのチェックもある(らしい)ので、(超高級)ランチを友人に予約して貰い、いつもより以上のお洒落をして、無事に侵入。エントランスに黄金の柱を何本も配した巨大アトリウム。
凄すぎて、空いた口が塞がらない。
アラブ特有の白い衣装に身をまとい、サングラスを掛け、高級ブランドのバックを抱え、見たことも無いような高級車で颯爽とホテルに乗り付けるUAEの国籍を持つ生粋のアラブ人(ドバイの中で1割に満たない)の姿を目の当たりにし、嫌味を感じさせない、その品を含めて、ホンモノの金持ちはこうなんだ!と大いに勉強させて頂いた。
どう逆立ちしても、人生の中でこのレベルにまで行き付くことはありえない。
世界一の高さ(828メートル)を持つ(らしい)超高層ビル、ブルジュ・ハリーファから見るドバイの姿は、まさに砂漠の中の摩天楼。
2009年11月、リーマンショックに端を発した債務返済問題で、世界中にドバイ・ショックと呼ばれる金融不安を引き起こし、建設ラッシュの続いた大型プロジェクトは見直しを余儀なくされ、ドバイの経済成長率も一時はマイナス2.4%にまで下落したが、不動産市場は依然厳しいものの、観光業等の好調により、2011年の経済成長率は3%台にまで回復している。
ドバイの発展は、原油をはじめとする天然資源がもたらしたものだと思われがちだが、その産油量は隣国アブダビの10分の1程度で、天然ガスに至っては周辺諸国からの輸入に依存しているという。
こうした事情から、ドバイは早くから脱石油経済を標榜し、インフラ整備にはじまり、経済特区の設置、観光資源の開発、外国人の不動産所有の解禁など、国を挙げてカネを集める仕組みを構築し、原油価格の高騰と2001年9月に起きた米同時多発テロ事件を機として、周辺諸国のオイルマネーが、同じ中東エリアの安全な投資先としてドバイに流れ込み、砂漠の中の摩天楼・ドバイは形成された。
深夜になっても煌々と輝くドバイの夜景を見ながら、東京のそれと重ね合わせて、ドバイの持つギラギラとした「カネの匂い」から、今だからこそ日本が学ぶべき点が大いにあるなと。
ちなみに、今回宿泊したのはジュメイラグループのJumeirah Emirats Towers。決して安くは無いが、立地の良さを含めて、コストパフォーマンスは抜群だと思うので、ご参考まで。
ハンブルクからは、エミレーツの夜の便で飛ぶと、時差も関係し、翌日早朝にドバイへ到着するので、金曜の夜に出れば、週末でドバイを十分に堪能することができる。
※ドバイに関する記述の一部は、高城剛さんのメルマガ、高城未来研究所「Future Report」より引用した。
最近のコメント