日本のお盆に合わせた約1週間の休み。過去、ブラジルに行き、ニューヨークに行き、カンクンに行き、北欧を横断しということで、長期休暇でしか行けないところに行く楽しみがあるのだが、(とは言っても、ドイツ人からしてみると、たった1週間ですか?という話だが。)今年は行ったことの無い国をコツコツと潰す旅として、トルコのイスタンブールとその下にあるEU圏内の小さな島国、キプロスを訪問した。町のあちこちに、ケバブ屋があることからも分かるように、ドイツにはトルコ人が数多く住んでおり、(EURO2008の準決勝、ドイツvsトルコは盛り上がった。)イスタンブールにはハンブルからの直行便で約3時間で行くことができる。
今まで数多くの国を訪れてきたが、(たぶん)イスラム教の国を訪れるのは初めて。ヨーロッパの国では、行くとこ行くとこ、まさに文字通りの色々な教会があるが、イスタンブールにはブルーモスクの名で親しまれるスルタンアフメット・ジャーミィやスュレイマニエ・ジャーミィ等、イスラム教の特徴的な建築物があり、イスタンブールが地理的にヨーロッパとアジアにまたがり、「ヨーロッパとアジアの架け橋」と言われるその所以を感じることができる。
アジアを中心とした、いわゆる新興国はそれ以上かも知れないが、イスタンブールに来てひさびさに感じたのが活気。空港の到着ロビー出口に、ごった返すタクシーの群れとクラクションと夏の暑さがとても印象的。街に数ヵ所あるバザールも品揃えが観光客向けのところはそうでも無いが、日常生活に密着した地元の人が通うようなところは、まさしくと言った感じの熱気。
今回、イスタンブールを訪れた期間がちょうど、イスラム教徒の断食の期間であるラマザンに辺り、トルコは他の中近東を代表とするイスラム教の国と比較して、あまり厳格では無い(観光客には影響無いし、そもそもイスラム教徒でも断食をしない人もいる。)らしいが、レストランでみんなで日没を待ち、何かの?合図と共に一斉に食事を始める姿や、芝生の上でイフタール(断食後の食事)を楽しむ家族連れの姿は、まるで何かの祭りの様である意味楽しそうでもあった。
今のヨーロッパから見ると、成長中でとても勢いがあるという印象があり、地理的にシリアの上にあったり何となく漠然としたイメージで語られることが多いであろうトルコ。他の都市や別の言葉で例えるのでは無く、イスタンブールはイスタンブールであり、やはりそこに行ってみないとそこのことは何も分からないなというのが改めての感想。今回、訪れたのはイスタンブールだけだが、トルコは面積的にも広く、他の都市もおそらく全く違った感じだと思うので、欧州在住時に限らず、定点観測も併せて是非ともまた訪れたい国である。
それにしても、オペレーションは最低だったがイスタンブール空港のトルコ航空のラウンジは凄まじく豪華だったなー
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